切なくて、とてもつらそうな声
でも慰めなんてしない
その道を選んだのは自分自身
自分がそうだったように、
自分たちも人の命を奪っている
その責任は、必ず取らなくては行けない
分厚いガラス越し
その向こう側には、お腹に生命維持装置をつけられ、
義手ごと手を前で拘束されてるヴィランがいる
たった5分ほどの面会時間
相変わらず無愛想な彼
検査機器に入れて凶器ではないことを確認してもらってから横にあるポストのようなものから本を向こう側に渡した
…意地でも目を合わせない気か。
それでも、目元が少し動いたのは分かった
貴方の大切な仲間を殺した人達の仲間である私が嫌い?
それともただ単に私自体が嫌いなのかな
まだまだ話したいこと、聞きたいことはいっぱいあるけど
今日はここまで
頑丈な扉を潜り、外に出ると黒い車が止まっていた
高級な車から降りてきたのは公安委員長
私の手をナチュラルに取り、車の助手席へと誘う
少しの沈黙の後、ゆっくりホークスが口を開いた
罪を償えば…
彼は、…どうするのだろうか
また犯罪をするのかな
それとも…













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。