第44話

私の答え。
2,364
2018/03/29 11:15
あなた

知念くんありがとう。
ごめんね、いろいろ聞いてもらって

知念侑李
知念侑李
ううん、あなたちゃんがそれでスッキリしたならよかった
あなた

私、今度のシンデレラ絶対に成功させる

立ち上がった私は、知念くんに背を向けたまま淡々と呟いた。彼は何も言わずにただ私の宣言に耳を傾けてくれていた。
あなた

役だけじゃなくて、私こそがシンデレラに――――

知念侑李
知念侑李
それならもうなってるよ
知念くんが強く私の腕を掴んだ。咄嗟に身を引こうにも、彼にがっしりと掴まれていて逃げる事さえままならなかった。

そんな私の身体を引き寄せ、顔を近づける知念くんは貫くような強い目力でこちらをじっと見つめている。
あなた

………知念、くん?

知念侑李
知念侑李
あなたちゃんはもう僕らのシンデレラだよ?
あなた

………!

彼の声は、震えていた。
その表情もどこか曇っており、焦りと動揺を感じ取らせた。

思わず言葉を失う私だが、すぐに首を横に振り「そうじゃないの!」と彼を見つめ返した。
あなた

私、皆に………あの4人に見せたいの!
シンデレラとしての私を!

知念侑李
知念侑李
あなたちゃん………
あなた

だって……………。
もう、私の“王子様”は決まってるもん

知念くんの手を優しく解いた私は薄らと微笑みながら目を伏せた。

私の行動はやはり間違ってなかったと思う。
例えそれが、親友を失うという結果に繋がっても………だ。



あなた

知念くん

知念侑李
知念侑李
え………?
あなた

私、pure×lovelyと出会えて良かったと思うよ

曇っていた知念くんの表情は、少しだけだが晴れた気がした。
が、まだどこか申し訳なさそうな表情を浮かべる彼は、恐る恐る上目遣いでこちらを見つめていた。
あなた

そんな顔で見ないでよ

知念侑李
知念侑李
でも………
あなた

大丈夫、きっと………

何があっても、きっと伝えるから。
シンデレラの最後に、きっと……………。





――――××に。
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山田涼介
山田涼介
俺がシンデレラやろっかなー……
男子
馬鹿!お前がやったらホモデレラだわ!
山田涼介
山田涼介
そう言えば………
あなた、誰を選ぶんだろうな…………

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