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第35話

35



結局あの後、一定の距離を取りながら家に帰ってきた。


拓実くんの背中から不機嫌な雰囲気がひしひしと伝わって、部屋の前で別れる時は "じゃあ" の一言だけだった。









「ねぇ、私何かまずいことしたかな?」



居ても立っても居られず純喜くんの部屋に行くと景瑚くんも居て、2人に話を聞いてもらった。




景「あなたちゃん、それは結構マズッてる」


マズッてるってどんな日本語。


「どのへんが?」

景「え、カラオケの件から全体的に。ね、純喜くん」


純「……」



チラッと純喜くんを見ると、自分の手元をジーっと見つめていた。

話聞いてる?




景「代わりに聞いていい?」

「誰の代わりに?」

景「誰かはまぁ、言わんけど。というか察して欲しいけど、わざと?素?」





え、景瑚くんの言ってること全然わかんない。





〜〜♪


景「あ、わりっ。電話出てくるわ」




そう言うと部屋から出て行った。







「ねぇ、さっきの景瑚くんのどういう意味…っ」




そこまで言うと急に純喜くんに手首を掴まれた。





純「ほんまに、どっち?」

「何?…ってか、ちょっと痛い」



パッと手を離す。








純「一昨日、俺のことお兄ちゃんって言うてたやん。あれどういうこと」



少し苦い顔をしながら聞いてきた。



「ただ単純にお兄ちゃんってこんな感じかなって」




なんで今こんな話してるんだろ。









グイッ





「っ!!」







いきなり肩を抱き寄せられ目の前には純喜くんの顔があった。




鼻が触れそうなくらい近い。






純「お兄ちゃんにこうされてどう思う?」




少し低い声で囁く。





「…っ待ってよ…」





あまりの近さと恥ずかしさ。



見たことない純喜くんの表情に直視出来ない。











なに、これ……







心臓がうるさい…