第13話
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純喜side___
朝、部屋を出るとちょうどあなたも出てきたところだった。
あんまり今は顔を見たくないんやけど…
純「うぃーす。て、顔どうしたん?」
俺の挨拶で振り返ったあなたがげっそりしていた。
「ん、なんか寝れなくて…はは」
お座敷に行くと数人はもう朝食を食べ始めていた。
奥には景瑚と豆が座っている。
景瑚はあなたの姿を見つけるなり、それなりのボリュームで豆に言った。
景「豆ちゃん、昨日はどんな熱い夜を過ごしたんですか?」
豆「ぶぅほっっぅ!!」
豆が味噌汁を吐き出した。
そら、そうなるわな。
奨「豆、わかめ飛んできたんだけど…」
慌てる豆をよそに景瑚は楽しそうに笑っている。
あなたを見るとさっきまでげっそりしてたのが嘘のように、顔が真っ赤。
そんなあなたと豆の反応を見てみんな感づく。
祥「え、何?2人付き合ってるん?」
純「らしいで。あんまり知らんけど」
鶴「付き合ってええの?…まぁ関係ないか」
俺はなんだか汐恩の言葉がひどく気になった。
朝食を食べ終えて、先に部屋に戻った汐恩を追った。
純「汐恩さぁ、さっきなんか言うてたやん。あれどういう意味?」
鶴「あぁ、たいしたことやないですよ。ただの独り言やし」
今日撮影が早いんでと言って足早に行ってしまった。
超気になるねんけど、何!?