この身体に至るところ巻きついている枷を取らないと俺はここから出れはしない
どうやって取ろうか……
……………………ちょっと待て
これワンチャン頭の中で強くイメージしたら呪文知らなくてもいけるんじゃね?!?
よしっ、そうと決まればやるかッ!
ちょっと名前適当につけていってみよー!
…………切れやすい……鋭い……刃物…………枷を……切断…………エアカッター!!!!
次の瞬間枷は鋭利な刃物にバッサリ切られたように切断され俺の拘束はとけた
どうやら俺の右腕は動かせないらしい。
え、どうしよう、俺右利きなんだが
推しの写メ綺麗に撮れないじゃねーか!!!!!←←
っと、そんなことをおもいながら俺は牢屋から出て上の階へと登った
周りは暗く人がいるような気配はない。さっき泥棒も来ていたからおそらく今は夜なのだろう
まぁ、俺にとっては好都合だが
そうしてしばらく歩いた
さっきから屋敷内をウロウロしているが玄関らしきものは見つからず窓すら見かけない
これもしや詰んだのでわ?
この体は腐っても子供
大人に追いかけられてはひとたまりもない
すぐにあの牢屋へ逆戻りだ
仕方ない……
壊すか←
壁に1発穴開ければ外には出れるだろう
俺ってば頭いいっ!!!←←←
なんか破壊系のやつを……
壁…………壊す…炎…爆弾…………フレイムボム!!!!
あらあら、俺のせいで泥棒さん達みつかっちまったな、すまん
よしっ、俺もこんなところからさっさと出ちまおう!
そして明らかに子供では無い子供は夜の闇へと消えて行った
続く
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。