あの変態当主の屋敷から逃げ出して3日たった。
その間何も飲まず食わずでそろそろ俺氏ぶっ倒れそう、とゆうかよく倒れてないな俺
ここら辺ってどこなんだろうなー
周りを見るに雰囲気が暗い←(失礼)から多分薔薇の王国とかではないと思うんだけど……全くわからん
キャラがいるんだったら死ぬ前に少し拝みたい
てか人が誰一人見当たらないんだけど
…………頭がぼーっとしてきた
それに咳も出てくる
試しにおでこに手をやると、かなり熱い
これは風邪をひいたな……
薬買えないし、どこか休むとこでも探すか
(少し経った
少し歩いていると視界がぼやけてきた。何の音も聞こえない
さすがに7歳に風邪ひきながら動くのは無理があったか
そして俺は意識を手放した
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(?side
外に出るなんてまたこの髪を見られれば冷やかされるに決まってる
なんでそんな嫌なことをわざわざ行かなきゃ行けないんだ……
ん?なんだ、あの子。すごいフラフラしてる
服もボロボロだし、傷も酷い。
なんか絶対訳ありですな
こういうのは関わらないのが得策っすわ
さっさと行こ……
え、え、え、どうしよう
これ助けた方がいいのか?でも絶対あの子も助けても何か嫌なことを言ってくる
そんなことされるのはもう嫌だ、もう見ないふりをしてさっさと買い物終わらそう
けれどなかなかその子から目を離せなかった
あーもう、なんで見捨てることができないんだ……ホント拙者ってつくづく甘い、この後自分が傷つくのは分かってるのに…
家へ連れ帰るためにその子をohimesamadakkoした
←なんでローマ字
もう持っていないんじゃないかって思うほどこの子は軽かった
そしてさっきまでは見えていなかった顔がみえる
その子の顔はもうイケメンを形にしたかのように整っている
その上顔には大きな傷痕があった
見ててとても痛々しい
しかしそれすらも彼の美しさを引きたてているようにも感じた
少年は、家へと足を向ける
かなり怯えながらもこの子は他の人達と違うんじゃないかと少し期待を抱きながら
続く
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。