紫耀とは幼馴染だけど漫画のように隣の家って訳じゃない
それでも近い方だと思う
だから、毎朝迎えに来てもらってるんだけどね
紫耀「バイバイ。あなた」
「おん、じゃあね」
帰りも私の家まで送ってくれる
本当に優しい
ガチャ
「ただいま~」
母「おかえり」
そのまま自分の部屋に行こうとした時
母「あっ!あんた宛に手紙届いてるよ」
へー、手紙なんて珍しい
私、誰にも手紙なんて送った記憶ないんだけどな…
「ありがと」
そう言って手紙を受け取り部屋に戻った
制服のままベッドにダイブする
「あー、疲れた」
あ、手紙届いてるんだった
その手紙は白くていかにも高級感溢れるものだった
「え、なんか緊張する」
手紙の中身も知らないのに勝手に緊張する
裏を向けると
『高橋 あなた 様
政府婚約通知』
と書かれてあった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。