(政宗)「さくら、着いたぞ」
さくらは政宗の乗る馬が気持ちよく
いつの間にか眠ってしまったようだった。
(さくら)『うーん(*´-`)あれ?
もう着いたんだ……』
(家康)「速すぎるでしょ……政宗さんの馬」
(秀吉)「まあ、多目に見てやれ
さくらのためだ」
(さくら)『ごめんね?家康……( ´-ω-)
疲れちゃったよね……』
(家康)「別に、さくらのせいじゃないから」
(さくら)「そっか(^.^)」
そんなことを話ながら城門まで来ると
三成と光秀が出迎えていた。
(三成)「お帰りなさいませ、皆さん」
(光秀)「ほぅ、今日は政宗の馬に乗ったのか?」
(さくら)「うん!政宗の馬はね速くて気持ちかったら眠ってしまったみたい(>.<)」
(光秀)(あの大人らしさから比べると
楽しかったことを話すさくらはまるで童だな)
(三成)(さくら様はあんな顔もされるんですね)
光秀と三成はそれぞれこう思うのだった。
(信長)「三成、光秀、出迎え大義であった」
(三成、光秀)「はっ!」
(信長)「家康、秀吉、政宗、広間にて報告を聞く、準備しておけ……さくら貴様も軍議に同席しろ」
(家康、秀吉、政宗)「はっ!」
(さくら)「はい!」
さくら達はそれぞれ着替えて広間に集まることになった
そして、数分後……
広間にて
(信長)「揃ったな……まずは家康
秀吉が言っていた、兵士達が全く疲労している様子がないと言っていた真偽を聞かせろ」
(家康)「はい、俺とさくらは動けぬ兵士達の手当てをしていました。ですが、二人だけだと手当てが間に合わず、さくらがあの石を通して俺の力を借りて、兵全体を癒したといったところです」
(信長)「そうか、家康、さくら大義であった」
(家康)「はっ!」
(さくら)『はい!』
信長はさくらを横目に見た。
さくらはダイヤを大事に持ち、笑みを浮かべている。
(信長)「次に、秀吉、政宗それぞれのそのときの戦況を報告しろ」
(秀吉)「小国のとの戦といえしばらくは戦はないと見えます
それに、倒れた敵兵に見たこともない現象が……」
(信長)「何だその現象とは……」
(秀吉)「はい、倒れた敵兵の体から黒い煙のようなものが、その煙が消える直前
”聖石の巫女を地獄に陥れると”」
(信長)「聖石の巫女?」
信長は聞きなれない言葉に眉間を寄せる。
(政宗)「信長様、それに関してはこちらと全く同じことを言っておりました。
おそらく、さくらのことかと」
(さくら)『え?』
(信長)「あのときの矢文と何か関係があるのかもしれん……さくら、これをどう見る?」
(さくら)『怖いですけど……それが私の使命なら立ち向かおうと思います』
さくらは真っ直ぐに信長を見据える。
(光秀)「つまり、さくらは”聖石の巫女”でもあり、織田軍の光」
(政宗)「つまり、希望ってことか……」
(さくら)『希望って……大袈裟なんじゃΣ(゜Д゜)』
(信長)「いや、そんなことはない
本能寺の夜、貴様はこの俺を助け。あの丘で囲まれたときも助けられた、そして、織田具軍の兵士おも助けたのだ……充分それに値する」
信長は自信満々に答える。
(さくら)『わかりました!このさくら
織田軍のため、そして、聖石の巫女として
尽力いたします』
(信長)「よく言った、期待しているぞ」
(さくら)『はい!』
(信長)「軍議は以上だ。各自、責務に戻れ」
(信長以外)「はっ!」
(さくら)『はい!』
こうして、軍議は終了し各々責務につくのだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。