第15話

家康の力と思い
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2021/03/20 10:57
戦場に着き、さくらは家康と動けなくなった者の手当てと、炊きだしを任され、三成は光秀と城で残り、秀吉、政宗は信長と戦に赴いた。


(さくら)『大丈夫ですか?しっかりしてください!(>.<)』


さくらは次々に怪我人を看病していく。


(家康)「さくら、あんたも少しは休みな
看病しぱなっしで疲れたでしょ?」


(さくら)『ううん、大丈夫!それに……』


(家康)「それに?」


(さくら)『困ってる人を放っておけない!( ・`д・´)』


(家康)「本当にたいしたもんだよ、あんた」


(さくら)『ううん、戦場ではこれくらいしかできないから……』


(家康)「そっか、でもこのペースだと」


(さくら)『手当てが間に合わない……』


さくらはたくさんの怪我人を泣きそうな顔で見守る。


(家康)「さくら……」


(さくら)『家康、お願いがあるの』


(家康)「何?」


さくらはダイヤを取り出し家康に見せる。


(家康)「まさか、力を使うつもりなの?」


(さくら)『大丈夫だよ!信じて』


(家康)「わかった、かざせばいいんだっけ?」


(さくら)『(^-^)うん!』


家康はさくらを信じ、ダイヤに手をかざす。
すると、ダイヤの色が信長とは異なり今度は緑色になった。さくらはその光を自分の取り込む。すると、さくらの体が緑の光に包まれる。


(家康)(信長様の言った通り、さくらの体が光に包まれた……でも色は赤じゃなく緑?)


(さくら)(森林のような安らぎの力と何が来ても屈しない大きな思い……か家康らしいな(´ー`))


さくらが目を開くとその瞳は鮮やかな緑色に変化していた。


(家康)(さくらの目の色が俺と同じ緑に……)


さくらはパンッ!と手を叩くとその手を開く、すると、さくらの手のなかには先ほど緑の光がそこにあった。


(さくら)『癒しなさい……』


さくらの声とともにその光は怪我を負った兵士達に向かっていく。すると少しずつではあるが兵士達の怪我が治っていく。
一連の動作が終わるとさくらは家康から借りた力をダイヤに戻し、それを今度は家康にと返す。その光は家康にすっと収まる。


(家康)「さくら……あんた」


(さくら)『私、本当は戦なんて嫌いだし、わかんないし、傷ついてほしくなんかない
でも私が一番嫌なのはその場で命を散らすこと……それだけ』


(家康)「信念がはっきりしてんだね
ありがとう……おかげで兵士達が助かった」


(さくら)『私は力を借りて癒しただけ
全部、家康の力と思いがあったからだよ?』


(家康)「俺の力と思い……?」


(さくら)『そう……森林のような安らぎを与える力と、何にも屈しない強い思い
家康の力を取り込んだとき、家康らいしなって思ったよ!(*^-^)』


(家康)「止めてよ、そんな顔……
そんな顔しても、何もないからね」


(さくら)『(・_・?)ん?』


(家康)「こっちの話……ほら、もうすぐ
信長様達が戻ってくるからそれまで頑張るよ」


(さくら)『はい!(^o^ゞ』


さくらと家康は信長達が戻ってくるまで
怪我人の看病を続けるのだった。

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