その日の夜、さくらは夢を見ていた。
(さくら)【ここをこうすれば……よし!できた!】
(上司)【築島さん、どうだね新しい服は出来たかね?】
(さくら)【はい、できました!どうでしょうか?】
(上司)【どれどれ……】
その上司はさくらが仕上げた服をまじまじと見る。
(さくら)【……】
(上司)【駄目だな……やり直しなさい】
(さくら)【あの、具体的にどういったところがダメなんでしょうか?】
(上司)【全部がダメだ!構造からやり直せ】
(さくら)【はい、わかりました……】
さくらは上司の言葉に頷き、再びスケッチブックを取りだし、服の構造を描き始める。
そのとき……
(上司)【俺のもとで働くことが不満か?】
(さくら)【いえ、そんなことは……】
俯きがちに話すさくらに上司は……
(上司)【お前は黙って俺の言うことを聞いていればいいんだ!!従わないと言うのなら】
(さくら)【きゃっ!!】
その上司はさくらをの腕を掴み床に寝かせる
(上司)【お前がいなくても、この会社は充分やっていける、止めてくれてもいいんだぞ?】
さくらの足や腕を踏んだり、蹴ったりしていた。
(さくら)【止めて、ください……】
クスクス( *´艸`)
周りからの視線がさくらに突き刺さる。
そこでさくらの視界は暗転した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。