第5話

394
2021/04/30 21:37
宮舘side




ガチャ




彼女が帰ってきた音が聞こえたのは


俺がお風呂に入っているときだった


急いで上がってリビングに行くと


ソファでスマホを触っているあなたの姿




『 おかえり 』


あなた「 ただいま 」


『 遅かったね 』


あなた「 仕事長引いちゃって… 」


『 そっか 』


『 お疲れさま 』


あなた「 ん、」


『 連絡入れたけど気づかなかった? 』


あなた「 あー、、」


あなた「 見てなかった、ごめん 」


『 ご飯は? 』


あなた「 食べてきた 」


あなた「 お風呂行ってくる 」




スマホをテーブルに置いたあなたは


俺の顔を見ることもなく脱衣所に消えていった


涼太の作ったご飯食べたいから外食しない!!


いつもそう言ってくれるあなたが珍しい


対応も塩だし疲れてるのかな


そう思ったときだった




ピコン




あなたのスマホがなって表示されたロック画面


見慣れた名前とアイコンに思わず手が止まる


しょーた
無事に帰れた?



これはつまり、そういうことだ


今まであなたは翔太といたのだろう


あなたと顔を合わせるとなにか言ってしまいそうで


彼女を待つことなくベッドに入った



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