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第4話

1,027
2019/04/13 02:49
次の日の朝目を覚ましてリビングに向かうと、

瀬戸 康史
瀬戸 康史
おはよう!
そこには瀬戸くんと城田さん、岡田くんと春馬くんに田中くんが居た。
城田 優
城田 優
昨日はお見苦しい姿をお見せして申し訳ございません。
あなた
あなた
あ…ううん。
私は席に着いた。
あなた
あなた
あれ…3人は…?
田中 圭
田中 圭
こんな朝早くに起きない3人?毎回の事だから!いただきます!
そう言って皆朝食を食べ始める。
あなた
あなた
あ…そうだ!今日…出かけませんか?
三浦 春馬
三浦 春馬
え?
あなた
あなた
行きたい所に!
その時皆の顔が明るくなった。
岡田 将生
岡田 将生
海……!!
あなた
あなた
じゃあ海で!まぁでも強制しないから…行きたい人…?
そして、手を上げたのは、田中くん瀬戸くん春馬くん城田さん…え?全員?
あなた
あなた
皆行く?!
瀬戸 康史
瀬戸 康史
あ、じゃあサンドウィッチ作る!
城田 優
城田 優
私も手伝います。
そして、その時リビングのドアが開いた。
菅田 将暉
菅田 将暉
それ、城田も行くの?
あなた
あなた
行く…けど?
菅田 将暉
菅田 将暉
じゃあ俺も…
城田 優
城田 優
引きこもりニートゲームオタクが海に行く理由も無いでしょ?
菅田 将暉
菅田 将暉
あ?!
綾野 剛
綾野 剛
そのくらいにしねぇと殺されんぞ。
そして、綾野くんは私の前に来た。
綾野 剛
綾野 剛
外に出てこいつらの心が傷つく事があったらどうする。
あなた
あなた
え…?
綾野 剛
綾野 剛
お前が助けるのか?
あなた
あなた
それは…
三浦 春馬
三浦 春馬
別に…構わない。
綾野 剛
綾野 剛
何が?
三浦 春馬
三浦 春馬
あなたと出かけられるなら別に良い。
その時綾野くんが怪しく微笑む。
綾野 剛
綾野 剛
お前ら惚れたか!笑
人間に惚れるとか馬鹿なのか?俺らは普通の人間じゃない!いつかは死が来る人間とは違う!
田中 圭
田中 圭
なんだよ!駄目なのかよ!
綾野 剛
綾野 剛
外の怖さを知ってるだろ!なのに出ようとする。しかもこんな弱々しい女となら行けると、
空気がピリピリする。

その時一瞬にしては私は壁に叩きつけられた。綾野くんの鎌に押さえつけられる。
菅田 将暉
菅田 将暉
おい!やめろ!!
綾野 剛
綾野 剛
こんなに弱い女…俺が食ってやるよ。
その時綾野くんの首に噛み付いた岡田くん?
田中 圭
田中 圭
岡田!!
綾野 剛
綾野 剛
チッ…痛てぇな!
岡田を振りほどく綾野くん。
首からは大量の血が流れていた…。

皆は今のうちにこっちに来いと言っていたが、私は綾野くんに駆け寄る。
あなた
あなた
ちゃんと押さえて!
綾野 剛
綾野 剛
別に……すぐ治る……。
あなた
あなた
でも……。
綾野 剛
綾野 剛
なんでだ。なんでこっちに来る。
あなた
あなた
あなたが人間に恨みがあるのは分かった。でも…そこから逃げちゃダメ!克服しようとしないとダメなの!
綾野くんはそのまま自分の部屋に戻って行った。
城田 優
城田 優
いい事言いますよね。あなたさん
あなた
あなた
そう……かな?
瀬戸 康史
瀬戸 康史
じゃあ気を取り直して行こっか?!
あなた
あなた
でも……。
坂口 健太郎
坂口 健太郎
綾野なら任せて。僕が見とくから。
あなた
あなた
ありがとう坂口くん!
そして、私達は準備をして家を出る。

そこで私は重要な事を思い出す。
あなた
あなた
どうやって行こう……。
菅田 将暉
菅田 将暉
まさか分かんねぇのかよ……
ゲームを見たままそう言う菅田くん。

本当にどうしよう。

屋敷の前で考えていると、遠くから声が聞こえた。
窪田 正孝
窪田 正孝
まさか…あなた?!
あなた
あなた
え?……正孝?!
岡田 将生
岡田 将生
まさたか……?
高校以来会っていなかった正孝に会えて嬉しかった。

正孝がこっちに駆け寄ろとした時、城田さん以外皆引き下がる。
城田 優
城田 優
どのようなご関係で?
正孝と私の間に割り込む城田さん。
窪田 正孝
窪田 正孝
えっと…幼なじみ?
城田 優
城田 優
幼なじみ……?
あなた
あなた
友達!!昔からずっと一緒に居るの!でも久しぶりに再会?
皆困惑したような顔をしていた。
窪田 正孝
窪田 正孝
え?誰?この男の人達。
あなた
あなた
おばあちゃんの家に居た人達。
窪田 正孝
窪田 正孝
いや…羊に狐に…あ!!
あん時の奴らか!
あなた
あなた
え?知り合いなの?
窪田 正孝
窪田 正孝
お前のおばあちゃんから、なんか大変な男保護したって言われて手伝ったんだよ。
その時岡田くんが思い出す。
岡田 将生
岡田 将生
思い出した…!!あの時は…ありがとう。
窪田 正孝
窪田 正孝
いえいえ!…で?何してんの?
あなた
あなた
海に行きたいんだけど…
窪田 正孝
窪田 正孝
なら連れてくけど?
あなた
あなた
本当?!ありがとう!!
私はまだ疑心暗鬼な皆を連れて正孝の車に乗り込む。
窪田 正孝
窪田 正孝
でもなんで海に行きたいんだ?狐だろ?
岡田 将生
岡田 将生
健太郎の本を借りた時にとても綺麗な所だと書いてあったから…
瀬戸 康史
瀬戸 康史
それは…気になるね!
正孝の運転で海に向かう。

着くと皆一斉に海に向かって行く。
田中 圭
田中 圭
ヤバ…!めっちゃ綺麗だな!
私は皆が行って、私と正孝だけが残る。
窪田 正孝
窪田 正孝
あいつらと過ごしてるの?
あなた
あなた
うん
窪田 正孝
窪田 正孝
人間じゃないんだろ?
あなた
あなた
うん…最初は驚いたけど今はもう慣れたよ?
窪田 正孝
窪田 正孝
そっか……
正孝はそう言って座り込んだ。
あなた
あなた
正孝?
窪田 正孝
窪田 正孝
でも男だろ…?
あなた
あなた
うん…
窪田 正孝
窪田 正孝
はぁ…ごめん…ちょっと妬いてる
あなた
あなた
え?
窪田 正孝
窪田 正孝
本当に覚えてない?
あなた
あなた
えっと……
窪田 正孝
窪田 正孝
卒業式の日に告白して、考えとくで終わらせられたんだけど
あなた
あなた
あ……ごめん…
窪田 正孝
窪田 正孝
いつ返事くれんのかな~?
正孝は私の腕を掴んで私を見上げる。
あなた
あなた
えっと…もう少し…?
窪田 正孝
窪田 正孝
はぁ…分かった。
正孝は私の腕を離して海を見る。

そこには元気で遊ぶ皆。

圭くんと春馬くんが水の掛け合いをしていたり、岡田くんと瀬戸くんは砂浜で何か作っていた。菅田くんは海に来てまでゲームをしていた。

私は微笑みながら正孝と海を見ていた時に、ある人と目が合う。

城田さん…?城田さんだけは海では私を見つめていた。
窪田 正孝
窪田 正孝
あの羊、お前の事ずっと見てるよな?
好かれてんの?
あなた
あなた
いや…仲は良いけど…
昨日の城田さんを思い出す。

いやいや……人間と獣人が恋するなんてありえないよね…?





そんな疑問もありながら、楽しい1日を過ごした。






あなた
あなた
今日はありがとう!
窪田 正孝
窪田 正孝
いや、別にこんぐらいのことなら何時でも言えよ?
あなた
あなた
うん!
瀬戸 康史
瀬戸 康史
あ!お礼に…夕食ご馳走します!
田中 圭
田中 圭
おぉ!今日も飯が豪華になりそうだな!
私達は家に帰る。正孝と共に、

そして直ぐに料理を始める瀬戸くんと城田さん。

テーブルでは正孝を取り囲む皆。


何故かチラチラと私を見て小声で話す皆。
窪田 正孝
窪田 正孝
あなた?一言で言うと、天然?
田中 圭
田中 圭
へぇ…バカなのか?
窪田 正孝
窪田 正孝
もっとオブラートに包んであげないとな?

私はムッとしながら丸聞こえな小声を聞いていた。
三浦 春馬
三浦 春馬
正孝さんはあなたの事好きなんですか?
窪田 正孝
窪田 正孝
う~ん。嫌いって言ったら嘘。
ていうか、俺が好きでも相手が好きじゃないと意味ないんだよな
菅田 将暉
菅田 将暉
あなたは?
あなた
あなた
私は…わかんないや笑
そうやってガヤガヤしていると、岡田くんが私の隣でクスクス笑う。
あなた
あなた
岡田くん?
岡田 将生
岡田 将生
あなたさんって皆に愛されてますね笑
あなた
あなた
え?
岡田 将生
岡田 将生
正孝さんと春馬くん、城田さんと菅田くん。
まぁ僕もいれて皆好意の感情が見えたから。
あなた
あなた
え?
岡田 将生
岡田 将生
やっぱり君は僕達魔物にも好かれたね。
岡田くんにもっと詳しく聞きたかったけど、食事になり、聞けなかった。

その日、正孝も泊まっていく事になった。

もうすっかり仲良くなっていた、私は岡田くんに呼ばれ部屋に向かった。



あなた
あなた
岡田…くん?
岡田 将生
岡田 将生
来てくれてありがとう。こっち座って
私は岡田くんに瀬戸くんから渡されたお茶を出して岡田くんの隣に座る。
岡田 将生
岡田 将生
今日はありがとう。夢が叶って凄い嬉しい。
あなた
あなた
ううん。やりたい事いっぱいやって良いんだから。
岡田 将生
岡田 将生
僕は、人間に会いたくて来たんだ。でも…怖くて森の中にさまよってたんだ。

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