その翌日 、
洸人さんがみんなを集めてくれた 。
西「 ま〜 、ちょっとね 、もっとみんな仲良くなろうって事で 、あなたちゃんから話あるらしい 。 」
木村「 …… ありがとう 、 」
尾崎「 …… あなたちゃんゆっくりでええで 。 」
『 …… ありがとうございます 、 』
下を向いて深く深呼吸をした
『 …… 私 、昔からかなり人見知りで … 仲良くしなきゃ仲良くしなきゃって思うほど緊張して上手く話が出来ないんです 。そんなの言い訳って分かってるんですけどね … 。それに加えて 、このグループは私以外は柾哉くんの指名で …… 私だけはたまたま同じになったので 、 なんか … "壁"じゃないですけど … 私がいない方がいいって思っちゃって 。私がいることによりこのグループの質が落ちちゃうんじゃないか 、とか考えるともうよく分からなくなってきて … 昨日は話しかけてもらったのに素っ気なくしてしまったり 、仲良く出来なくてすみません 。きっと顔にも出てたので傷つけてしまったと思います 。本当にすみませんでした 。 』
全部では無い 、
言いたかったこと 。
でも何だかスッキリした 。
… けどみんなの反応が怖いな ……
嫌われてるよね
太田「 … 俺 、は …… まず正直に話してくれたのが嬉しいし 、でもあなたがそんなに思い悩んでいたなんて知らなかったから … 。なにか特別なことが出来るわけじゃないけど 、ただ伝えたいのはあなたがいるからもっといいステージが出来ると思うし 、だからすっっげぇ歓迎してるし 、あなたが入ってマイナスになることは絶対ないってこと 、かな 。 」
飯沼「 … ワイも 、単純に嬉しかったです 。一緒の曲やれるだけで嬉しいのにチームも一緒って絶対吸収できるものもあると思うし 、これから一緒に仲良くもしたいなって思います 。 」
『 ………… 』
藤牧「 ………… 俺も 、苦手なダンスもあなたさんがいるから頑張りたいですし 、もっと話したいです 。 」
… そんなに歓迎されるなんて ……
ちょっと衝撃的だった 。
木村「 … まず 、苦しい思いにさせちゃってごめんね 。確かにあなたちゃんだけこのグループの入り方は違っ他かもしれないけど 、でも今はこの7人で無限大1組だし 、あなたちゃんが居ない無限大1組なんか存在しなかったんだと思う 。入ってくれて嬉しいし 、ゆっくりでいいから心開いてくれたらなって 、思う 。 」
『 …… たくさん 、迷惑かけてごめんなさい … そして 、話聞いて下さりありがとうございました 、本当に軽くなりました 。 』
西「 … なんか重い雰囲気になってるけど 、これからたくさん辛いこともあるかもしれないけど仲良くしましょっ!! 」
太田「 いぇーい!!!! 」
みんなが優しいおかげで丸く収まった 。
本当に根から性格良い方たちなんだな …
感謝しかない 。
『 … この恩一生忘れません 、 』
尾崎「 三日で忘れるやろ笑 」
『 ははっ笑 』
何だか安心感がある 。
私はこのチームが最適だったのかも 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。