第15話

# 13
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2019/03/03 01:19
 俺の涙が頬を伝った時、
 こちらへ向かってくる足音が聞こえた。
 あなたが帰ってきたのだろう。
 あなたには泣き顔見られたくない。
 そんな気持ちの中に、
 あなたに裏切られた。
 そんな気持ちを持っている俺は最低だ。
me
me
 すいません、今戻りました… 
 ゆんぎ
ゆんぎ
 ごめん、俺帰る。
 そう下を向いたまま伝え、
 あなたの家から出た。
 それから、俺の涙は止まることはなかった。
 涙を流したまま歩き続け、
 着いた先は、どこか懐かしい公園。
 ゆんぎ
ゆんぎ
 公園か… 
 公園といえば、よくすよんと遊んでいた場所。
 今となれば、懐かしい場所ではなく、
 俺の心を締め付ける場所となっている。
 そんな公園のブランコに座り、ふと考える。
 俺すよんのこと嫌いなのか?
 いや、嫌いだ。大嫌い。
 ゆんぎ
ゆんぎ
 大嫌い… 
 ゆんぎ
ゆんぎ
 だった… 
 なぜか俺の口から出る言葉は過去形。
 せっかく止まった涙もまた俺の頬を伝わる。
 ゆんぎ
ゆんぎ
 なんで俺こんな泣いてんだよ。 
 きっとこの答えは、
 俺がすよんのことが好きだったと表しているだろう。
 俺とすよんが出会ったのは、7年前。
 俺が18歳の頃。
 この頃の俺は、不安定だった。
 そんな時支えてくれたのはすよんだった。
 いつも俺のそばにいてくれて、
 いつしか俺はすよんに好意を抱くようになっていた。
 もちろん、恋なんて知らない俺はすよんと結ばれるはずはなく、
 時は過ぎて行った。
 そして、俺がすよんへの恋心に気づいた頃はもう遅かった。
 すよんに告った時、初めは幸せだった。
 でも、俺の幸せは長くは続かなかった。
 ある日すよんにこう言われたんだ。











 すよん
すよん
 別れよう。
 









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