第9話

なな
9,755
2021/04/27 09:28
五条さんとの電話が終わると、私はゆったりと学校へ向かった。


どちらにしろ間に合わない。

大事な体力削ってまで走るのはゴメンだ。


てかちょっと待って、今思った。

このドロドロどうしよう←


試しに手で引き剥がしてみるけど、次は手に引っ付く。
てか付いてたところ黒くなってるし


…これは保健室に直行か。

制服貸してもらお。


そんなことを思ってるうちに、私はいつの間にか、学校の校門まで来ていた。


もう一時間目が始まっているようで、当たりは静かだった。


私はそっと歩いて保健室へと向かう。
あなた
…すみません
先生
はーい、、、あ、古宮さんね。って、その制服酷いな…
あなた
あはは…途中で呪霊に出くわして…
先生
なるほどね…これ落ちるかしら…
あなた
あ〜落ちなくても別に大丈夫ですよ。それ上層部の金ですし
先生
でもできるだけ取りたいじゃない?
あなた
そんなもんすか…
先生
じゃ、服貸すから。サイズ見せて
私は借りた制服を着た後、祓った後の疲労を言い訳に、一時間だけ寝させてもらう。

いやまあマジで疲れたし。


私は、保健室の消毒液の匂いが好き。


落ち着くし。

呪霊と戦っている時よりずっといい匂い。


この匂いを嗅いだら、戦いが終わったんだ…って安心する




そのうち、私はいつの間にか眠りについていたーーー

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