五条さんとの電話が終わると、私はゆったりと学校へ向かった。
どちらにしろ間に合わない。
大事な体力削ってまで走るのはゴメンだ。
てかちょっと待って、今思った。
このドロドロどうしよう←
試しに手で引き剥がしてみるけど、次は手に引っ付く。
てか付いてたところ黒くなってるし
…これは保健室に直行か。
制服貸してもらお。
そんなことを思ってるうちに、私はいつの間にか、学校の校門まで来ていた。
もう一時間目が始まっているようで、当たりは静かだった。
私はそっと歩いて保健室へと向かう。
私は借りた制服を着た後、祓った後の疲労を言い訳に、一時間だけ寝させてもらう。
いやまあマジで疲れたし。
私は、保健室の消毒液の匂いが好き。
落ち着くし。
呪霊と戦っている時よりずっといい匂い。
この匂いを嗅いだら、戦いが終わったんだ…って安心する
そのうち、私はいつの間にか眠りについていたーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。