稲荷崎高校
角名「じゃあ俺部室行くから先に体育館行っておいで」
あなた『ん、』
まだここから離れて少ししか経っとらへんのにもうこんなに懐かしく感じるもんなんやな……
ガラッ
あなた『稲高の体育館の匂いや……』
???「あなた?」
あなた『!、北さん、アランくん、大耳さん、赤木さん!お久しぶりです』
赤木「久しぶりやな!」
大耳「久しぶり言うてもそこまで前やないけどな」
赤木「細かいことは気にしんくてええの!」
大耳「せやな」
尾白「あなた元気にしとったか?」
あなた『勿論元気!』
北「それは良かった」
あなた『皆さんも元気そうで何よりです』
ダダダダダ
「「あなた〜!!!!!」」
ドスッ
あなた『ゥォッ』
尾白「双子!そんなに行きよいよくぶつかったら危ないやろが!」
あなた『ツム、サム、どいてもろて』
「「いやや」」
あなた『なんでー?』
「「ここで離れたらあなたがまたどっか行ってまう」」
あなた『どっか行ってまうってこれから1日始まったところやろ?ちゃうか?』
「「ちゃう」」
あなた『えぇ……』
???「おいダブル宮。俺のあなたに何してんの」
宮侑「あなたは角名だけのやない」
角名「あなたは俺のだよ」
宮治「いや俺のや」
角名「俺のだって言ってんだろうが」
あなた『双子退いてや。それに私は私のであって誰のでもない』
角名「あなたは俺のだって」
あなた『私は私の倫は倫の』
角名「俺はあなたの、あなたは俺の」
あなた『あーもー、どれでも変わらへんからとりあえずどきぃや』
「「いやや」」
あなた『な・ん・で?』
「「嫌やから」」
あなた『理由になっとらへんぞ』
北「お前ら久しぶりにあなたに会えて嬉しいんは分かるけど離れてほしいと言ってんやから離れてやりぃや」
「「はい」」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。