蓮輝「出た。指紋これだよ」
あなた『で、私の指紋全部と比べると、、、一致するものはない。春峰さんのと比べると、、、あれ、なんかこの指と合ってますね。なんでかな』
一輝「お嬢煽り方えげつねぇ…」
あなた『外でその呼び方すんなって言ったよね』
一輝「失礼しました」
黒尾「そんなのデタラメでしょ。それにあなたが元警察官の証拠なんて警察手帳でもない限り嘘つけるでしょう」
蓮輝「それは大変失礼しました。兵庫県兵庫警察署元巡査長の想護 蓮輝です。こちらが警察手帳と階級章です。これで大丈夫でしょうか」
黒尾「!」
孤爪「クロ」
蓮輝「調べても出てきますよ」
黒尾「ッ、」
あなた『それで、私の指紋が出なかったことはどうしますか?あ、2人は帰っていいよ』
一輝「今日の夜ご飯炒飯がいい!」
あなた『それは網斗に言って』
一輝「その通りだわ、じゃね〜」
あなた『・・・で?もう色々面倒臭いんよ。カッターキャーやったらどうなるんかな〜とか知らんわ。それになんやっけ、従兄弟がバレー部?そいつ1年なら私ん事知らへんと思うけど。あと双子と繋がっとるか知りたいなら電話でもかけたろっか?』
春峰「従兄弟は2年。双子と繋がってる言うならかけてみていいよ」
あなた『ホンマにええんか?自分の首締めるだけやぞ?』
山本「そんなこと言って繋がってねぇから掛けないように誘導でもしたいのか?あ?」
あなた『あっそ、せっかくチャンス上げたんに。・・・ダッサ』
「「「「「!!!」」」」」
プップップッ、プルルルル、プルルルル
あなた『ほら、ちゃんとスピーカーにしとくわ』
ピッ
あなた『もしもし、侑?』
宮侑「あなた!!どないした!?どないした!?」
あなた『ちょ、うっさいわ。治にかけた方が良かったわ』
宮侑「そんなこと言わんといてやぁ」
あなた『あんさ、この前話しとったこと覚えとる?』
宮侑「あなたがインハイ予選観に来んかった話?」
あなた『ちゃうわ。今の部活の話』
宮侑「あぁ、なんやっけ、音駒?」
あなた『そうそう』
宮侑「それがどないしたん」
あなた『今私がカッターキャーしたって事で疑われとんねん。しかも稲荷崎におったこととかあんたら双子と知り合いとかが嘘やと思われとるんよ』
宮侑「あ"?」
あなた『スピーカーにしとるし音駒の皆さん聞いとるよ』
宮侑「お前ら人ん事証拠もないのに疑っとるらしいな。まぁ、強豪やないん学校のことなんかどうでもええけど」
宮治「おいツム!なんやお前あなたと通話しよって!」
宮侑「あなたからかけてきたんやぞ!羨ましいやろ!」
あなた『今そんなことどうでもええねんけど』
「「ウィッス」」
宮侑「バレー部におってそんなことしとるあんたらはバレーやる気ないんやろ?やる気ない奴はさっさとポジション空けぇや」
「「「「「!!」」」」」
あなた『あと、春峰さんの従兄弟がバレー部おるらしいねんけど、、春峰さん従兄弟名前何?』
春峰「・・・模部 武雄」
あなた『2年の模部武雄やって。そんな奴おったか?』
宮侑「うちのバレー部の2年に模部武雄っちゅー奴おったか?」
宮治「俺聞いたことないで」
???「そいつ昨年の2学期に自分が出れないから言うて辞めた奴や」
「「き、北さん!!」」
宮侑「試合に出れんくて俺らが知らんてことは2軍の奴か」
宮治「2軍にどれだけおると思ってん」
あなた『やって。2軍とスタメンらは練習も練習場所も違うからそら私ん事知らんわな』
宮侑「あなたん事知らんとかそいつ頭おかしいんとちゃうん?」
あなた『おかしくはないやろ』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。