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2018/05/31

第2話

衝動、突然、影響。
「 私、やっぱり
諦めるしかないのかな… 」
紺野 波花
紺野 波花
なーに言ってんの!
諦めたらこっちの負け、
駆け引きだよー?
「 なるほど… 」
紺野 波花
紺野 波花
さりげなさが1番効くの!
そいつにしか
気付かれないように気遣うのが
最適だよっ!
「 わかった、やってみます!
ありがとう、なみ姉! 」
紺野 波花
紺野 波花
また報告しに来てねー
紺野 波花
紺野 波花
あっ、ミコトー!
水沢 ミコト
水沢 ミコト
聞き上手だねー波花は、
さすがです、なみ姉!
紺野 波花
紺野 波花
やめてよ、ミコトー
ミコトは波花って呼んでね
波花は、お金持ちなのに
親しみやすくて人気者。

女子からの相談が絶えない。
恋の悩みから友達、バイトや美容まで
なんの相談にも乗る聞き上手。

水沢 ミコト
水沢 ミコト
波花やっぱり聞き上手すぎ
紺野 波花
紺野 波花
ありがとっ
______________________
俺は、あの日の胸のざわめきを
思い出すと、止まらなくなっていた。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
長谷川くーん、ちょっとこっち!
そんなとき、教室のドアから
俺の名前が呼ばれた。

教室内がざわついた。
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えっ……!
「 やっぱ長谷川もミコトさんと
関係あんじゃん… 」

「 当たり前でしょ、エースだよ? 」

そんな声も聞こえたけれど、
水沢 ミコト
水沢 ミコト
ほら!
と、手を掴まれて
外の小さなテラスに出た。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
突然呼び出してごめんなさい、
これ、この前
落としていったから…
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あっ、お守り。
ありがとう…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
いえいえ
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あっ、あの…!
水沢 ミコト
水沢 ミコト
ん?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
こ、今度、二人で
ゆっくりお話しませんか…
え?自分は今なんて言った?

この美人極まりない彼女に、
とんでもないことを言ったと思う。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
…いいよ、全然。
私も話したい事?あるし
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
え?本当に?
本当に…いいの?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
いいって、私は。
決定ね!
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あ、うん、じゃあ週末、
駅前のエイトテラスで
水沢 ミコト
水沢 ミコト
わかった、それじゃ
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
み、水沢…!
水沢 ミコト
水沢 ミコト
ん?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あっ、あの、ありがとう
あははっ、と笑って
手を振って帰っていく彼女は
やっぱり俺を惹き付けた。
待ちに待った週末、
水沢 ミコト
水沢 ミコト
おはよう、長谷川くん
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
お、おはよう
私服の彼女は、お嬢様なだけ
あってとても綺麗だった。

長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
ここのカフェで
いいかな?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
全然いいよ、行こっ!
意外と明るくて、そんなところも
引き寄せられるな、と思った。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
ねぇ、長谷川くんはさ、
こういうところに一緒に
来る子いないの?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えー、いないかな、
誘われたりするけど
断ってて…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
えー、もったいないなぁ。
なんで?好きな人でも?
興味津々な雰囲気で
次々に質問してくるけれど、
好きな人なんて、目の前にいる。
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
テ、テニスに
打ち込みたくて…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
あっ、そっか、そっちか
そ、そっち!?
まぁ、彼女には関係ないと
思うけれど。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
へー、頑張ってるんだね
エースだもんね
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
エースってほどでも…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
エース頑張れ!
" エース頑張れ! "
の笑顔の破壊力、とてつもない…


今日一日、
このカフェで過ごしてしまったけれど
大丈夫だっただろうか。
つまらなくはなかっただろうか。

他愛のない話をたくさんした。
お互いにどうでもいい話も、
興味のある話も。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
あー、今日は楽しかった
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
本当に?
ここから出なかったけど
水沢 ミコト
水沢 ミコト
うん、カフェも
久しぶりに来たし
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あ、カフェとか
来ないよね普通、ごめん…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
いやいや、昔はね
普通の家だったの、
お嬢様なんかじゃなかった。
ただの成り上がりだね
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
そうだったんだ、
今や蘭ノ園学院の人気者
だもんね
水沢 ミコト
水沢 ミコト
やめてよそんな、でも
今日で親近感持ってくれた?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
うん、まぁ、俺も
とっても楽しかった
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
そういえば、話したい事って
何だったの?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
あぁ、テニス、頑張ってる?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えっ、まぁ、頑張ってるよ
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
俺にはテニスしか
取り柄ないからさ
水沢 ミコト
水沢 ミコト
そっか…
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
うん…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
お互いの、少しの沈黙。

意を決したように、彼女が話し出した。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
なんで今日誘ってくれたの?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えっ、と、す、少しでも
近づきたくて、知りたくて…
な、何を言っているんだ自分は。

こんな事を伝えても、
迷惑ばかりでしかないのに。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
そ、そっか、ありがとう
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
……
水沢 ミコト
水沢 ミコト
私ね、婚約者がいるの
体中に、雷が
落ちてきそうな思いだった。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
長谷川くんには、言ってもいいかな
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
え?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
私の婚約者は…
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
……
水沢 ミコト
水沢 ミコト
鈴峰倫也です
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えっ……
水沢 ミコト
水沢 ミコト
もちろん、長谷川くんの
ライバルだっていうのも
知ってる
水沢 ミコト
水沢 ミコト
でも、なんか長谷川くんに
噓はつけないなって
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えっ?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
一緒に話してて、
とっても楽しかったし
話しやすかった、だから
水沢 ミコト
水沢 ミコト
だから、正直に
付き合おうと思って、
長谷川くんとは
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
そ、そっか…
水沢 ミコト
水沢 ミコト
で、でも、
秘密にしといてほしいの。
学院の人には
水沢 ミコト
水沢 ミコト
一応、ライバル校の人だし…
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
……そっか、
わかった、話してくれて
ありがとう、秘密ね
水沢 ミコト
水沢 ミコト
ありがとう…
この、切ない思いはなんだろう。

ここ最近で一番つらい出来事だ。

彼女とはそこで別れた。
いつも、振り返り際に
手を振ってくる彼女の姿に惚れていた。