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2018/06/16

第6話

瞬間の、誤解、予感。
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
うーっ!
俺は、相談を終えて
新たな気持ちで外に出た。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
あれ、長谷川くん!
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あぁ…
早速彼女に会ってしまった。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
一緒に帰る?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
えっ、いいの?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
うん、たまにはお話しながら
帰ったら楽しいでしょ
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
そっか…ぜひ
彼女と一緒に、家に帰った。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
今日は何してた?
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
え?えーっと、
水沢 ミコト
水沢 ミコト
あっ、テニスか…
フフッ、と少し笑って彼女が言った。
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あ、うん、そうだね
今日もテニスの練習はした。
だから、嘘ではない。
本当は、ほんの少ししかしていない。

でもいいんだ、今自分は
彼女と話している。
大好きな彼女と、一緒に帰っている。
以前よりも、
お互い興味のある話ができた。

好きな音楽の話、映画の話もした。

分かれ道で二人別れた。
水沢 ミコト
水沢 ミコト
じゃあ、ここで
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
うん、じゃあ
水沢 ミコト
水沢 ミコト
楽しかった、ありがとね
ワガママに付き合ってくれて
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
い、いや、俺も楽しかった
ありがとう
水沢 ミコト
水沢 ミコト
うん、また明日ねー!
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
う、うん…
彼女と一緒に迎える明日は
いつ来るのだろう。

近い未来なのか、遠い将来だろうか。


彼女が振り返って、帰ってしまう5秒前、
俺は君の手を掴…


めなかった。
どうしても、一歩外には出られなかった。

彼女をずっと、遠くから
見ていればよかった。

近づいたら、離れられないのに。
______________________
水沢 ミコト
水沢 ミコト
うん、また明日ねー!
久しぶりに、元気に話したかもしれない。

学園の人はみんな、
いろんなことを聞いてくるだけで
自分のことを話さないから、
ある時怖くなった。

でも、長谷川くんは違う。
聞いてくるし、話してくれる。
むしろ、答え続けてくれるのだから。


別れたあと、

「 え、君メッチャカワイイんだけど!
もしかして一人?ちょっと来てよ 」

「 本当だ!おいでよ、暇なら
付き合ってよ 」
水沢 ミコト
水沢 ミコト
え、ちょっ、やめてください!
「 まあまあ、大丈夫だから、ね?」
水沢 ミコト
水沢 ミコト
キャー!
自分の出せる最大級で、
そう遠くないであろう長谷川くんに
届くように叫んだ。

「 ちょっとー、静かにしないと
もう夜だから 」
水沢 ミコト
水沢 ミコト
…あ?じゃあこんなところで
私みたいなのに腰抜かしてないで
とっとと帰れこのあほんだら!
あっ……やっちゃった…

「 えっ、あっ… 」
鈴峰 倫也
鈴峰 倫也
ミコト…!
「 なんだよ、彼氏かよ。
ミコトちゃん、一緒に来てくれない? 」
鈴峰 倫也
鈴峰 倫也
しつこいな、帰れよ
困ってんだろ
水沢 ミコト
水沢 ミコト
……
予想外に、駆けつけたのは倫也くんだった。

倫也くんにバレない程度の、
ありったけの眼力で、彼らを睨んだ。
「 …っ、もういいよ、行こうぜ 」

…意外とあっさりしてる。
鈴峰 倫也
鈴峰 倫也
大丈夫…だった?
水沢 ミコト
水沢 ミコト
え?あー、うん
ありがとう、でもどうして?
鈴峰 倫也
鈴峰 倫也
車で帰ってたんだけど、
窓からミコトが見えてさ
水沢 ミコト
水沢 ミコト
あっ、そうだったんだ
ごめんね、ありがとう…
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
水沢…!
はぁ、はぁ、と息を荒くして
長谷川くんが走ってきた。
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
あれ、倫也…
ごめん、邪魔だな、それじゃ
水沢 ミコト
水沢 ミコト
…待ってよ長谷川くん!
来てくれたの、ありがとね
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
なんか、悪い予感がして、
凄く遠くから叫び声が
聞こえた気がして来てみたんだ
水沢 ミコト
水沢 ミコト
…そっか、本当にありがとう
長谷川 凜斗
長谷川 凜斗
倫也がいたなら平気だったな
それじゃ!
倫也くんは、運がいい。
長谷川くんは、勘がいい。
そう思った。

二人には、本当は自分が自分で
やっつけそうだったことは言わなかった。