前の話
一覧へ
僕には好きな人がいる
だかその人に思いを告げても
理解してくれないのだ
小学校からの幼馴染
好きになったのは中学の頃
高校も同じ所に行った
なのに思いを告げたのは
高校3年最後の冬
雪が降って積もっている
学校の帰り
こと思いを最後に告げた
だか、君には好きな人がいた
だから最後に
「ありがとうさよなら幸せになれ」
それを告げた
それから1か月
今僕は病室にいる
あと数分の人生を
過ごしている
ベットに寝っ転がる自分
なんだかとても眠い
忘れられない記憶
初恋
あぁ 君が幸せな笑顔を見れないまま
僕は消えていくのたろう
ー悔いのない
僕の人生
最後に君に好きと言えたことが良かった
もし神が居るのならば
生まれ変われるのならば
また、君と幼馴染になりたいー
「さよなら」
僕は最後にそう言って
目をつぶった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!