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20
2021/07/23

第2話

次の日、私はまた屋上へと向かった。

あれ、今日はあの人の方が早かったや。
寝てる…のかな、?

私は恐る恐る近づいてみると…そこには綺麗な寝顔があった。

昨日あんなに怖い顔をした人とほんとに同一人物か疑ってしまうほど綺麗な顔。ん…ちょっと兎感。

私は思わず彼の頬に触れた。

『んっ〜…』

あ、まずい。起こしてしまったかも、、
昨日腹が立って勢いで今日もここに来たけどいざ顔を合わすとなると怖い。
逃げようと思い足をドアに向けると、後ろから腕を掴まれた。
慌てて振り返ると私の腕を掴んでこちらをじっと見ていた。

『何しに来たの』

寝起きだからか、昨日より声が柔らかい。

「わ、私もここが気に入ったから…その…えっと…」

緊張で上手く話せないでいると、

『ふーん、静かにしてるならいてもいいよ。』

「え?あ、ありがとうございます?」

え、なんで私お礼なんか言っちゃってんの。
てかなんでこの人いきなり優しくなってんの。

「あ、あの!」
『なに?てか声でかいんだけど。うるさい。』

「いや、そんなことよりなんで…」
『なんでってなんだよ。』

「だから、昨日あんなに私がいると嫌がってたのに今日は許してくれたんですか?」
『は?そんなことかよ。なんでもいいだろ。』

少し不機嫌になったのがわかったので私はもう話せなくなった。
すると…

『お前さ、あと2年で終わりなら何がしたい?』

何の話だ…何が終わるの…

「えっと、なにが終わるんですか、?」

なにがって…って笑いながら言う彼。
でも次に出た言葉は笑えなかった。

『命だよ。』

「は?え、命? 」

『うん。俺さあと2年で死ぬんだよね。』

「や、やめてくださいよ。そんな嘘。」

作り笑いが下手くそな私の引きつった笑い声だけがここで聞こえた。

ねぇ、なんで何も言わないの?何か話してよ

しばらくして、

『嘘じゃねぇんだ…ほんとにあと2年の命なんだよ。』

そう言いながら笑う彼はどこか寂しそうででも清々しい顔をしていた。

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