第4話

能力
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2019/05/13 14:36
林原 凛子
林原 凛子
どういう、こと…ですか??
戸田 颯斗
戸田 颯斗
俺といれかわる…それだけだよ?
『それだけ』の意味がわからない。

いれかわるなんて、そんな非現実的なこと。
林原 凛子
林原 凛子
全然、わかりません。

うん、本当にわからない。

漫画の世界か、アニメの世界か。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
えー、んーっとじゃあねぇ……
林原 凛子
林原 凛子
ひゃぁっ!!

私は彼に手を取られ、変な声を出してしまう。


別に私がおかしいとかそんなんじゃないんですよ、はい。

免疫がないんだから仕方がないじゃない。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
驚きすぎ……、、、
呆れ顔の彼から、私は目を背けた。

凄く、暑い!
なんか向き合って両手を握られてるし。


きっと顔が赤くなっている気がする…。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
まあ、これからもっと驚くけど…。


何故かニヤリとした彼がこわかった。

私は何か嫌な予感がして、目をぎゅっと閉じると、何か手が暖かくなった気がした。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
はいっ!できたっ!

彼のその声で、はっとして、

目を開けた私の前には…、、、


私の前には……、














私が…いるんですがっ!!!
林原 凛子(颯斗の体)
林原 凛子(颯斗の体)
えっ、あっ!!私!?
本当に私だ。
鏡じゃなくて、写真でもない私自身を初めて見た。


これは…誰が見ても『委員長』だなぁ。
主観的だが、客観的な見方ができた気がした。


…って、そうじゃなくって!!
戸田 颯斗(凛子の体)
戸田 颯斗(凛子の体)
これが、俺の能力だよ。

私の姿の、彼が話している。
ややこしい…。


私は、彼の『能力』という発言が気になってたまらなかった。

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