第7話

彼女
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2019/05/20 14:23
長谷 あいな
長谷 あいな
ようやく、女の子扱いしてくれた!
林原 凛子(颯斗の体)
林原 凛子(颯斗の体)
え?いつもしてるよね?

うん、誰か助けてくださいな。

このチャラ男は、学年のマドンナ・長谷さんを、
女の子扱いしていないらしいですよ。


どういうことなのでしょう、はい。
長谷 あいな
長谷 あいな
してないよ〜、早く、颯斗の彼女になりたいなぁ。
林原 凛子(颯斗の体)
林原 凛子(颯斗の体)
((えっ!!))
彼女じゃなかった…らしい。


じゃあ、私は、彼としてどうやって長谷さんに接すればいいの?
長谷 あいな
長谷 あいな
ん?どうしたの、颯斗!
考え事でもしてる?

長谷さんは私がしばらく、黙ってしまったことに違和感を覚えたのだろう。


いつもお喋りが上手な人が急に、だんまりし出したら、私もびっくりするし。
林原 凛子(颯斗の体)
林原 凛子(颯斗の体)
い、いや、なんでもないよ、あいな。
長谷 あいな
長谷 あいな
そっか、ならいいや!
早く、教室いこっ!!
長谷さんは、一度背中を見せたと思えば、

振り返って、にこりと笑ってそういった。



…、可愛すぎる。
女の私でも、長谷さんのことは『かわいい』と思っていたのだが。


真面目だけが取り柄の隠キャラ委員長と、

学年のマドンナ…とびっきりの美少女に、


接点があるはずなくて。
こんなに間近で、しかも見下ろす形で、

見れるなんて。


本当に、誰でもかわいいと思うだろう。
林原 凛子(颯斗の体)
林原 凛子(颯斗の体)
ボソっ、かわいい
長谷 あいな
長谷 あいな
えっ!?あ、ありがとう…、、
、、


私は呟いてしまっていたことにきづき、口を遅いながら塞いだ。

塞いだのだけれど、やっぱりこの距離で聞こえてないはずもなく。


顔を真っ赤にして、俯く長谷さんの姿が見えた。
林原 凛子(颯斗の体)
林原 凛子(颯斗の体)
う、うん、、なんかごめん。
じゃあ、教室いこっか。
ものすごくやってしまった気がしたけど。


私は話を切り替えて、教室へ向かおうとした。
長谷さんに背中を見せてから、パッと後ろを振り返ると、そこには、、



そこには、知らない人がいた。
長谷 あいな
長谷 あいな
今日の颯斗、余裕なさすぎでしょ。
知ってる人ではあるのだけれど。


近くの、死角になる場所に手を引かれて、連れていかれた私は、

長谷さんに壁ドンされた。


なにが、、起こってるの、、か。













長谷 あいな
長谷 あいな
てか、あんた誰?
颯斗じゃない人でしょ。

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