第3話

恋文
114
2019/05/12 03:23
戸田 颯斗
戸田 颯斗
いーんちょっ!
林原 凛子
林原 凛子
わっ!!

私はクラスで最も関わりたくない人に、肩を思いっきり叩かれる。
朝から…、本当にやめてほしい。


彼の名前は、戸田颯斗。
自他共に認めるハイスペックイケメン。



言えば、女子からは『キャーキャー』言われ、

男友達からは慕われる存在。



『自』他共に認めるのだから、
ナルシスト要素はあり。



私とは真逆の人間だ。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
何、書いてるの?

よりにもよって、こんな時に。
この時間帯は誰も来ないはずの教室に、

なんでいるのだろう。
誰も来ないと思って、学校でラブレターを書いていたのに。
林原 凛子
林原 凛子
いえ、何も。

素っ気なく返事をしてラブレターをしまおうとした。

しまいたかった…んだけど、、
戸田 颯斗
戸田 颯斗
ラブレター?



私はあっさりとラブレターを取られてしまった。

彼は思いっきり、
大きな声でラブレターを読みだした。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
『貴方のことが好きです。』

…って、これだけ!?
林原 凛子
林原 凛子
ええ、あまり話したこともないので。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
あんま、話したこと、ないのに告白!?
林原 凛子
林原 凛子
一目惚れです。


私はもう隠さずに答える。
隠したところで……追求されるのが結末として決まっているだろう。


あまり、彼とは関わりたくないのに。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
仲良くなりたいんだよね?
林原 凛子
林原 凛子
はい、それはそうですね。



私は頷いた。
そうすると、彼はニヤリと口角を上げる。
戸田 颯斗
戸田 颯斗
それならさぁ、、



そのことで私が首を傾げれば、ラブレターを破かれた。

林原 凛子
林原 凛子
えっ、ちょっ!!
戸田 颯斗
戸田 颯斗
俺と、いれかわってみない?
林原 凛子
林原 凛子
はい!?










ーーーー彼の言葉の意味が、全く理解できなかった。

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