私はクラスで最も関わりたくない人に、肩を思いっきり叩かれる。
朝から…、本当にやめてほしい。
彼の名前は、戸田颯斗。
自他共に認めるハイスペックイケメン。
言えば、女子からは『キャーキャー』言われ、
男友達からは慕われる存在。
『自』他共に認めるのだから、
ナルシスト要素はあり。
私とは真逆の人間だ。
よりにもよって、こんな時に。
この時間帯は誰も来ないはずの教室に、
なんでいるのだろう。
誰も来ないと思って、学校でラブレターを書いていたのに。
素っ気なく返事をしてラブレターをしまおうとした。
しまいたかった…んだけど、、
私はあっさりとラブレターを取られてしまった。
彼は思いっきり、
大きな声でラブレターを読みだした。
私はもう隠さずに答える。
隠したところで……追求されるのが結末として決まっているだろう。
あまり、彼とは関わりたくないのに。
私は頷いた。
そうすると、彼はニヤリと口角を上げる。
そのことで私が首を傾げれば、ラブレターを破かれた。
ーーーー彼の言葉の意味が、全く理解できなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。