録画していたらしい、俺の出演している朝の情報番組を見て彼女のあなたが一言。
グサッときた。画面に写る自分を見て確かに と思ってしまう。
朝の情報番組のワイプに映る俺を見てあなたはそんな事でも気づくのか…。
あなたが独り言のように呟いた不意打ちの一言で思わず照れる。
と言われましても…
えぇー?と言うと俺に突然キスしてくるあなた。
…いやアホか。
シゲにそんな事考えてる余裕あるわけ無いだろ!
彼女にいきなりキスされて唇乾燥してるなぁー、なんて能天気な亊考えてる余裕のある男がいるわけないだろ…!
まぁ、つまり今ので俺の余裕と理性は完璧に崩れたのだ。
隣に座っているあなたをソファにそのまま勢いよく押し倒す。
ニヤッと笑い、そう言うと今度はあなたの余裕が0になる。
耳元でそっと囁けば君も、もうその気になっただろう。
これで明日からの表情も柔らかくなるかな____。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!