驚いて後ろを見ようとした
しかしそこには胸板しかなかった
抱き締めてきたのはぐくだった
その瞬間目の前が暗くなった
私の口になにか柔らかいものがあったっていた
ぐくとキスしてるそうわかったのは少したってからだった
そういってぐくは私の手をつかみぐくの部屋につれてこられた
ぐくの部屋に入るときに少しゆんぎの顔が見えた
何も言えずにただ目の前のことを理解するのに必死な顔をしていた
初めてはいったぐくの部屋はシンプルであまり生活感がない部屋だった
座ったなり謝られた
なぜかとほんとは許せないはずだがぐくの気持ちに感謝した
ぐくが顔をあげたがなぜか驚いていた
そんなに辛い顔をしてたかな?
そう思ったが私の頬になにかが流れるのを感じた
いつの間にか泣いていた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!