ジリリリリリリ
カチャッ
コンコン
部屋からは返事が戻ってこない
ガチャ
部屋には鍵がついてなかったので入ってみた
ゆんぎさんはまだベッドですやすやと寝ていた
近くで見てみてもその白い肌は私よりもスベスベなんじゃないかと思うほどきれいだった
見ていたらゆんぎさんが寝返りをうった
さらさらの髪が顔にかかってうざそうだった
そーっと起こさないように直してあげようと思ったとき
パチッ
ゆんぎさんが起きてしまったのだ
私は驚いた拍子に棚にぶつかってしまった
そう言われた瞬間私は強く腕を引かれゆんぎさんの胸へと倒れこんでいた
ガタンッ
さっき私が棚にぶつかった拍子に上においてあった物が落ちてきていた
あれが頭に当たっていたらと想像するだけでもぞっとした
そんな事を考えていたら
最初何を言われているかわからなかった
だってあの冷たいゆんぎさんが大丈夫か?なんて心配そうな顔で聞いてきたから
しかし降りた時に足を滑らせコケてしまった
スダーン
え、いまゆんぎさんが笑った??
ゆんぎさんを見てみたがもう笑っていなかった
こんなことをしていたら時計を見てみると
ドタドタドタ
私はゆんぎさんの部屋からどたどたと走って出ていった
next...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。