ゆんぎside
コンコン
返事がなかったのでそのまま入った
ベットにすやすやと眠るあなたが見えた
机に朝ごはんを置いて出ようとしたが
あなたの顔に髪がかかって邪魔そうだったのを見つけた
なぜか自然に手が動いていてその髪をどかしてあげた
露になった耳や顔を見ていたらなぜか恥ずかしくなってきた
顔が熱くなるのがわかった
一瞬でもこいつが可愛いって思った自分を殴りたくなった
逃げるようにして部屋を出ていった
出た瞬間あなたが起きる音がした
俺が持っていってやったのにあいつはユリンが持ってきたとか言っててなぜか腹が立った
けどもうなんでもよくなって部屋に戻った
あなたside
そんなことを考えながら朝ごはんを食べた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。