照史)頑張れ!すぐ先生くるからな!
神山)俺らが側におるから!!
過呼吸のせいで、また遠くなりそうな意識をどうにか手放さないように、私は2人の手をギュッと握りしめていた。
照史)現実は辛いかもしらん!やけど、その日々があったからこそ、今のあなたがおんねん!
照史)俺らはもう家族やねんから、どんなあなたでも受け止めるから!!
照史)戻ってこいよ、あなた。‥‥
照史)この手は絶対、話さへんから‥‥。
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あなた)‥‥私、、生きてる‥‥
目を覚まし、目の前に広がった世界はどこか輝いて見えた。
今まで、真っ白な世界にいたから?
それとも、私の心持ちのせい??
望)そんな簡単に死なれたら困るわ!w
濵田)おはよう、!
お昼過ぎ、やっと目を覚ました私の顔を、2人が覗いた。
あなた)濵ちゃん‥‥のんちゃん‥‥
望)うおぉ痛い痛い!!
私は2人の首元に抱きつき泣き出してしまった!
3歳児くらいの子が、母親に甘えて泣くくらいに大声で。
濵田)もぉ〜なに泣いてん〜!!
あなた)みんなごめんなさいッ‥ありがとう、、
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その日の夜、私はひとり、星空を見上げていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!