この音は、毎日聞こえた。
て言っても、5分もないくらい。
音が流れて止む。の繰り返しだった。
最近気づいた。
毎日違う歌だってこと。
歌が聞こえている間だけ、私は歌が聞こえてくる方へ近づいた。
日が経つにつれ、誰かの笑顔が頭に浮かぶようになった。
あなた)‥‥これは私の‥記憶?‥‥、、
振り返ると、いつも笑顔の彼らがいる_____
思い出したい!!‥‥だけど、怖い。‥‥
ねぇ、私はどうしたらいい??
教えてよ、誰か‥‥‥
私、分からないよ、、。。
「‥‥なぁ?今、どんな夢見とんの?、、
おらんと、寂しいで?早く戻ってきてや‥‥」
この世界で初めて聞こえた声。
ハッ!と顔を前に向けると、目の前に大きく立ち塞がる扉。
「ずっと待ってるで??」
この扉から、声が聞こえる‥‥!
じゃあ、この大きな扉は‥‥
あなた)‥私の、記憶‥‥の、扉‥‥、、
ドクンっ‥‥
「また明日な」
ドクンっ‥‥‥、、
あなた)、、神‥ちゃん、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。