パチッ
目が覚めた…けど?
手にも足にも力が入らない。
誰か…! 声もあまり出ない…。
お母さんがいる、良かった…
(私)「おか…あさ…ん、手と足に力が…入らな…い」
バタバタッ
そこからのことを私はよく覚えていない。
気づいたらよく分からない管が腕についていた。
口にはまだ何もついてない、良かった。
(私)「お母さん…あのね、これからは誰も面会出来ないようにしてくれない? こんな姿見せたくないし…。」
(母)「…わかった。無理しないでね。」
(私)「私が死んだら、頼んでおいたことよろしくね。」
4日後。
あぁ、息が苦しい。
もう死ぬんだ、きっと。
…バイバイ、みんな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。