角名side
事情がなんなのか聞いたら
あなたは黙ってしまった
俺たちには話せないの?
結局、事情が何なのかを知る前に
昼休みが終わった
〜〜〜〜〜〜
侑「なんやサム、苛立ってんなぁ」
治「あぁ?」
昼休みからずっと
部活中の今も
治の機嫌は悪いままだ
〜〜〜〜〜〜
侑「もうすぐ家帰って飯食えんのやからイライラすんのやめろや」
治「……」
2人がそんな会話をしながら
校門へ向かって歩く
あ
あなただ
侑「そういえば彼氏やったん?また2人で帰ってんで」
角名「事情があるらしいよ」
治「ほんまなんやねん。はっきりしぃや」
そう言って治はあなたの方へ向かって勢いよく歩き出した
角名「え、治、なにするつもり?」
治「直接聞くんが1番早いやろ」
思わず俺は治について行ってしまった
治「自分なにしてるん?」
あなた「え、宮くん…倫もいるやん」
治「自分が言う事情ってなんなん?散々人のこと振り回しといて気分悪いわ」
治、流石に言い過ぎなんじゃ…
?「そっちこそなんなん?あなたのことなんも知らんくせに口出すなや」
あなた「え、ちょ、龍斗、なに言ってるん。喧嘩せんで」
どうやら男は龍斗というらしい
治「ああ?お前こそなんなん」
治と龍斗という人が言い争っていたその時だった
?「へぇ〜。こんなに男を侍らせてるなんてあなたも大変やなぁ〜ニヤ」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!