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第9話

第9話
ー留置所の一室ー



“コツコツ”



静かな留置所に足音が響く・・・。



「はじめまして、作間さん。いや、お久しぶりですのほうが正しいかな?!」



男の前に現れたのは千色だった。



「なっ!お前 なんで俺の名前を・・・」



男は驚いた様子だった。



「しかし 見事な殺人でしたね」



そう言うとパチパチと拍手をした。



「計画通り」



「どういう事だ?」



男は 鉄格子に手をかけた。



「全てが計画通りだと言ったんです。あなたが薬を手にする時 不審に思いませんでしたか?」



そう言いながら千色は自分の腕を強く引っ張った。



“ビリビリ”





「あっ!もしかして・・・」



男は足を震わせていた。



「そうです。これが私の正体です」



そう、千色の姿は見えなくなっていた。



「あなたが あの研究室で薬を手にした時から 私の計画通りに動かされていたんです」



「でも どうやって研究室に・・・?」



「簡単ですよ。僕には千の顔を持っているので研究者になりすませば大丈夫です」



「じゃあ、俺の居場所は・・・?」



「私の技術で見えない発信器を・・・」



「なっ!それじゃあ、今までの犯行場所や行動は起きる前から わかっていたのか?」



「そうです」



「じゃあ、なぜ 早く捕まえなかった?」



「事件が起きる前に知ってたら 僕が疑われますからね」



「手のひらで転がして楽しんでたってわけか・・・?畜生・・畜生・・!!」



「さて 全てを知ってしまったあなたには消えてもらいましょう」



そう言うとカチャッ!と鍵が開いた。



「や、やめろ・・・!」



男は叫んだ。

相手が見えないので抵抗しようがなかった。



「ヴッ!」



男の首に手がまわった。



「くっ、苦しい・・・」



男は抵抗しようとしたが息が持たず・・・



“バタッ”



力尽きてしまった。



千色は静かに警視庁を去っていった・・・。