第7話

第7話
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2020/06/16 08:20
「このハイツの2階の205号室でしたね」



“ピンポーン”



205号室の前に立った千色はインターホンを押した。



「すいませ~ん。角田ツノダさん いらっしゃいますか?」



その問いかけに男は(何を白々しい・・・)と思いながらも反応しなかった。



「それでは 海原さんはドアの前で 早見さんは 少し離れた場所で監視しててください。まだ犯人が中にいる可能性があるので・・・」



「はい」



早見と海原に監視を頼むと



「僕は少し調べたいことがあるので この場を離れます。何かあれば連絡してください」



そういうとライオンズハイツを後にした。



(何?監視だと!?フッフッフッ 無駄なことだ。

“あの策を使えば有利なのは一目瞭然だ。その時が来れば僕は ここから出られる)



ドアの側で笑みを浮かべた。

この状況のまま時間は過ぎていき



「早見さん・・・。犯人の狙いはなんでしょうね?」



海原が早見に問いかけた。



「う~ん ・・・」



腕を組みながら考える早見・・・。



その時 1人の男が倒れた



“バタッ・・・”



「!!? えっ?おい!海原!大丈夫か?」



そこには顔面が真っ青になった海原が倒れていた。



慌てて脈を確認する。



「・・・無い」



そして 千色に連絡をした。



プーップーップーッ



だがこの時 千色と連絡が取れなかった。



「くそッ!なんでだよ!」



早見はショックと苛立ちの涙混じりの声を出した。



その時・・・“ガチャッ”

ドアの鍵が開き ゆっくりとドアが開いた。



“スタスタ・・”と足音はするが見ることはできなかった。



「!!・・・」



早見は驚きのあまり言葉がでなかった。



その場には深い沈黙と海原の亡骸しか残らなかった。



堂々とした顔で歩く男。

(よし!計画通りだ。あとは・・・)

そう呟きながらライオンズハイツを去って行った。

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