第17話

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2019/04/01 13:51
ナムからあなたと僕の荷物を受け取り、あなたの家に向かった。

背中にあたるあなたの体温が熱いことは、はっきりと分かる。

背中にあなたをおんぶし、腕に二人分のスクールバッグをかけると、

かなりの重さになる。正直めっちゃ疲れた。

けど、たまに出す苦しそうなあなたの声を聞くと、そんなことも言ってられなかった。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あなた、わかる?
僕はホソクだよ。
アパートって何号室?
あなた

2、06……。

か細い声で答えるあなた。

意識があることに一安心した。

きっと体に力が入らなくなって倒れたのだろう。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あなた、カバン開けるね?
あなた

ん……。

鍵を取るためとはいえ、好きな女子のカバンを開けるのは勇気がいる。

グズグズしていられないと自分に言い聞かせ、カバンを開けた。

やっぱりあなたは律儀だ。

教科書もノートも筆入れも、全て整って入っている。

小さなポケットから鍵を取り出し、ドアを開けた。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
失礼します。
好きな女子の家に入るのも、そうとう勇気がいるだろう。

けれど、背中で苦しんでいるあなたを早く楽にしてあげたい。

その気持ちが強かった。

中は青と白と黒で統一されていて、シンプルな部屋だった。

決して広くはないが、余計なものを置いていないせいか広く感じる。

壁際にあったベッドにあなたを寝かせる。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あなた、大丈夫?
あなた

ん?

ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
気づいた?
あなた

私の、家だ……。

意識はあったが、朦朧としていたのだろう。

ここまでの記憶はあまりないみたいだ。

テーブルに置いてあった熱冷まシートを貼る。

昨日ユンギヒョンが使った残りのやつ(と、思われるもの)が数枚入っていた。

何か食べるものや薬を買ってこないと。

そう思って立ち上がろうとすると、腕を掴まれた。
あなた

待って……。

ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あなた?
腕を掴む力は弱いが、しっかりと握っている。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
食べ物とか薬とか買ってこないと……。
あなた

いい、そんなのいらないよ……。

ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
駄目だよ、治らないもん。
あなた

食べ物は冷蔵庫に少しあるし、薬もある……。

よほど苦しいのか、ハァハァと息をしながら言うあなた。

目は閉じたままだった。
あなた

駄目、行かないで?

また一人になっちゃうよ。

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