第28話

ホソクside 過去
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2019/04/03 01:04
そこで口を開いたのが、ヌナだった。
ヌナ
だってホソクがやりたいんでしょ?
私は応援するけどなぁ。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
ヌナァ!
やっぱり僕のヌナだ。分かってる。
お父さん
母さん、やらせて見たらどうだ?
男は強くないとって言うじゃないか。
お母さん
あなたは強くないじゃない。
お父さん
グッ……ど正論。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
ねえ、お願い母さん!
初めて母さんに無理強いを言った。(これ無理強いって言わなくね?)
お母さん
そうね、ホソクがやりたいことなら応援するわ。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
やったぁ!!!!
お母さん
勉強も少しはやってね?
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
うん!
こうして柔道を始めた。

自分で言うのもアレだけど、僕は伸びが早かった。

中学3年生まで続けると、大人相手でも勝てるくらいにはなった。

さすがに強い大人には負けるけどね。

高校生になって柔道は辞めた。

勉強と部活に集中したかったから。



これが僕の過去。

暗いものではないでしょ?

喧嘩している人を見ると、すぐに止めに入りたくなる。

でも喧嘩は一回しかしたことない。

中学生かな?いつだかヌナの元彼さんがヌナにつきまとっていたとき、

ヌナが泣いていたから、元彼さんと喧嘩してしまった。

まぁまぁ強かったんだろうけど、柔道やってたおかげで余裕だった。

その頃はまだ、大切な人が家族や友達だと思っていた。

今もそうだけど、今は誰よりあなたが大切な人。

そのあなたが頭から血を流している姿を見たら、自分の怒りが頂点に達した。

ねえ、大切な人を守るためには、喧嘩しても大丈夫だよね?

あのとき柔道を勧めてくれたヤンキーのお姉さん。

お姉さんのおかげで、本当に大切な人を守れるみたい。

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