第27話

ホソクside 過去
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2019/04/03 01:03
僕の過去はそんなに悪くない。

なんか複雑なの期待した人ごめんね?

ただ、みんなに隠していたことがあったから。

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僕の家はいたって普通。

お母さんとお父さんとヌナがいて、普通に暮らしていた。

テストで点が伸びないこともあったけど、お父さんとお母さんは

「次は何点くらいあげようね。」ってそれくらいだった。

ヌナも頭がいいから、勉強をたくさん教えてくれた。

本当に普通の家族でしょ?むしろ優しい家族だと思う。



かなり昔の話になるな。

ある日、僕はナムと遊びに行った。

冬だったから結構暗くなって、帰り道を照らすのは街灯くらいだった。

もう少しで家につくってときに、道端で喧嘩している人を見た。

その頃はまだ小学校高学年くらいだった。

高校生と思われる人たちが喧嘩してる。

喧嘩はもともと好きじゃなかったから、小学生とか関係なく止めに入った。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
もしも〜し。
道端で喧嘩なんてしないでください。
高校生(男)
んだよ、うるせえなぁ。
お前小学生か?
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
はい、そうですけど何か?
高校生(男)
早く帰って寝ろ。
お前が入るところじゃねぇ。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
嫌です。あなた達こんなことして楽しいですか?
小学生に注意されるとか、恥ずかしくないんですか?
高校生(男)
あ"?
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
ん?
高校生(男)
(・д・)チッ
高校生(男)
おい、行くぞ。
その男が率いる集団は帰っていった。

暗くてよく分からなかったが、喧嘩の相手は女子みたいだ。

きっと女子たちに悪いところはないのだろう。

顔に傷を作っていたから、ポケットから絆創膏を取り出して渡した。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
どうぞ。
女子ヤンキー
お、おう。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
こんなところにいないで、早く帰ってくださいね?
女の子が夜に一人なんて危ないですよ。
女子ヤンキー
おまえ、本当に小学生か?
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
そーですけど。
女子ヤンキー
良いやつじゃねーか。
顔もカッコイイから、喧嘩強くなれば
絶対に将来に役立つぞ。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
ヤンキーに言われることって
すっごく嘘くさいですね。
女子ヤンキー
本当に小学生かよっ。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あいにく喧嘩は嫌いですから。
女子ヤンキー
喧嘩じゃなくても、柔道とか。
いつか守りたくなる奴が現れた
ときの為に、やっとけよ。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
考えておきます。
女子ヤンキー
おう、頑張れよ。
おいテメェら、行くぞ!
そう言って颯爽と帰っていく彼女たちの後ろ姿が、

当時の僕にはかっこよく見えたんだよね。

それから家に帰って柔道したいって母さんに言ったんだ。
お母さん
でも、ダンスもやってるじゃない。
案の定、困った顔をされた。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
だよね…。
親を困らせることはしたくないし、

両親が大切だったから、無理強いもしたくなかった。
???
いいんじゃない?

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