第7話

確信
467
2019/03/31 08:26
作者
作者
ホソクsideに戻ります。
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ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あなたちゃん!
何してんの?大丈夫?
あなた

あ、ホソク君。
ごめんなさい、変なところ見せちゃって。

ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
いいのいいの!
それより、何もされてない?
あなた

はい、大丈夫ですよ。

倒れている二人を見つめていた顔をあげると、

あなたちゃんの口元が切れているのが見えた。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あなたちゃん、口元切れてる。
あなた

ああ、本当ですか?
でもこのくらい大丈夫です。
それより、この人たちに悪いことしちゃった。

きっと、ちょっかいかけたのはバスケ部のほうだ。

なのに「悪いことした」と言えるあなたちゃんは、すごく優しい。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
あとで誰かに見つけられるでしょ?
早く教室戻ろう!ナムに怒られちゃう。
あなた

あ、パンありがとうございます。

僕が差し出したパンを受け取ると、あなたちゃんは歩き出した。
ホソク(ホビ)
ホソク(ホビ)
僕の好みで選んじゃったけど、大丈夫?
あなた

私、このパン大好きだから嬉しいです!

少し前を歩くあなたちゃんは、そう言いながら振り向いた。

ちょうど前髪が、窓から入ってきた風に煽られる。 

嬉しそうに笑うあなたちゃんを、僕は初めて見た。

そしてこのとき確信した。





















僕はあなたちゃんが好きだ。

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