穂希side
その声に生徒たちは自分の席にもどる。
…にしても、あなた帰ってくるの遅いな〜
私は急いで保健室に向かった。
保健室に入って周りを見ると
私は保健室のベッドにカーテンがかけられてるのがわかった。
私は一礼して保健室を出た。
まさか私のいないうちにそんなことあったなんてね、びっくりだよ。
でも、今度からは必ずずっと一緒にいてあげるからね?
私の背後から平野先輩の声が聞こえた。
そして先輩はこっちに向かって走ってきた。
平野先輩が私に背を向け走って行こうと
した時、私は先輩を呼び止めた。
平野先輩に場所を教えるとすぐに先輩は走って行った。
平野先輩はあなたのことどう思ってるんですか?
好きなら告ってあげてください。
その方があなたも安心するだろうし。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!