午前2時
ふと目が覚めた。すると昨日とは比べ物にならない程の倦怠感が私を襲った
だるい
流石にこのままではまずい。お兄ちゃんのとこ行くか?でも及川さんが起きちゃったら面倒だ。ここは黒尾さんの所に行こうかな。
なんて使い物にならない頭をフル回転させて考えた
フラフラしながら廊下を歩き、やっとの事で音駒の部屋へ着いた
相変わらず熱のせいで舌がが上手く回らない
黒尾視点
突然あなたが行かないでなんて可愛い顔して言うから体温計を取りに行けなくなった。
熱のせいか舌が上手く回っておらず、目には少し涙が溜まっていて、幼児化したようだった。
そして夜久が体温計を取りに行ってからあなたはずっと苦しそうにしている
俺はそんな事を言いながらあなたの脇に体温計を挟んだがあなたは体に力が入らないらしく上手く挟めていないので俺が腕を抑えた
ピピピピ
そういうとあなたは涙を流し始めた
生憎女子の涙には慣れていない。どうすんの?これ?
そう言って夜久は俺に冷えピタを渡した
俺はあなたのおでこ冷えピタを貼った
めっちゃ可愛い
……あれ?なんで俺そんな事思ってんだ?
午前6時
先生達も起きてきたのであなたを先生方にあずけた
最後まで読んでいただきありがとうございました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。