第13話

episode11
2,745
2019/02/02 13:31
※前回のお話読まれてない方は
前回のお話から読んでください。
あなたsideに戻ります。




やっと仕事が終わったと思えば夜の10:30。

予定より1時間早く終わった。





早く帰って抱き締めて欲しいなんて

想像してついついにやけてしまい。


同僚の人に、

《彼氏と惚気けてんのか?笑》

と弄られっぱなしの1日だった。







コンビニで彼の好きなアイスと自分の分の

アイスを買って彼の家に向かう。




鼻歌を歌いながら合鍵を使って玄関に入った時。



女の人の声。





〈壱馬っ、まってっ、/〉



は?


「ただいま。」


わざと声を出して入った。




慌てる仕草もしないで、二人とも服を着て。




〈誰?あんた。〉



「いや、こっちのセリフ。」


「でも、あんたと揉める気はない。」


〈は?〉


「ねぇ、かーくん遊んでんの?私で。」


「この感じ私よりこの方の方が

付き合い長いでしょ。」


『…ん。』


「私言ったよね。遊びは程々にって。」

「何これ。ふざけてんの?」



別に叫んで怒ったりはしなかった。



ただ涙が溢れ出てきてた。





『ごめんな。』




「もういいよ。
男の人って所詮女の人そういう目でしか
見てないしね。」


「支えてもらうならその人に支えてもらえば?」



『まって。』


「待たない。これかーくんの好きなアイス。」

「どんな気持ちで今日働いてきたと思ってんの」


『…』


「はい、合鍵。
もう会わないし、連絡もしてこないで。」




〈待ちなさいよ。〉


「はい?」



〈あんた誰なの本当に。〉


「かーくんの元カノとか?笑」


〈ふーん。〉


〈なんで怒らないの?
私こんな事されたら打つよ。〉

「私にそこまで魅力がなかったから

仕方ないんじゃない?」


完全に彼もこの女も黙ってしまった。





こんなつもりで家に来たわけじゃないのに。





親が話してたとおりだった。






でも、心のどこかで


また復縁出来るんじゃないかって思って


涙が止まらないまま彼の家を出た。



暫く実家に居よう。




そう思いそのまま実家に行くことにした。










next。

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