第4話

episode3
3,230
2019/01/30 03:19
彼との約束の時間は夜の8:00。

にも関わらず仕事終わるのは相変わらず遅く

病院を出たのは7:30。



「間に合わないよ〜、」

そう呟いて暫く走り続けたが、

仕事の靴とは違う靴に履き替えてる為

ピンヒールだったため正直しんどい。


途中でタクシーを拾い急いで集合場所に

向かった。



『あ、あなたちゃん!』


無邪気そうに手を振る彼。


とても可愛くて。


「遅れてごめんなさい、」



『大丈夫やで、忙しかったん?』



「いや、そういう訳じゃ、」



『嘘やんな?笑』



嘘だよ。


嘘を見抜いて何やらニヤニヤと不敵な笑みを

また浮かべる彼。





私が変わってるだけかもしれないけど

その意地悪そうな微笑み方が好き。



「今日はどうして誘ってくれたんですか?」



『寂しそうな顔してたから笑』



「は!?し、してませんよ!」



バレてる?




『図星やな笑』



「うるさいです、」




また笑う彼。


なんなの、なんで。


私の目の前に突然現れて恋させていくなんて

狡いねあなたは。


『行くで。』



そう言って手を引っ張られ、連れてこられた場所は。




レストランなどではなく、夜景が綺麗で

有名なところだった。




「久しぶりかもな〜、こんな綺麗な夜景みたの」



『なぁ』



「はい?」





彼の方を振り向くと彼の顔が近付いてくる。



待ってなんて言う前に唇が塞がれた。




きっとこうやって女の人何人も堕としたんだ

って分かるくらい上手なキス。






『可愛ええな』



そう言って頭を撫でてくる彼。



何この人。



恋人でもないのにこんなことして

許されるわけないじゃん。






でも、あなたは違うの。







なんて、言えない。



「また、会えますか?」




私の口から不意に出た言葉。





また彼は微笑んだ。







『お前人の話聞いてたか?』





「え?」







『俺、あなた貰いに来たんやで』










「またそういうこと言って、笑」




『本気やで。』






わかんないな〜。



私みたいな人の何処がいいのなんて

聞けないから。














next。





--------キリトリ線--------

こんにちは☺️

急いで他の作品と同じくらいに更新しないと

追いつかないので暫く此処メインで

更新させていただきます☺︎

他2作品は土日と祝日だけにさせて貰います!


勝手ですみません💦



では🙏🏻

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