第7話

7⃣
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2019/07/26 16:44
〇トリ
テテ
テテ
わぁ〜い!〇トリだぁ〜!!
あなた

ただ家具が売ってるだけなのに…

グク
グク
あの…なんで僕だけ何も無いんですか…?ユンギヒョンとかジミニヒョンはベッド選びなのに…
ユンギ
ユンギ
お前はなんでも持てんだろ。荷物係だ。
テテ
テテ
グクは頼りになるねぇー!
グク
グク
…僕も何かしたかったです。
ホソク
ホソク
じゃあテヒョンと家具選びに行ってきまーす!
テテ
テテ
GO!!
ナムジュン
ナムジュン
ヒョン、僕達も行こう。
ジン
ジン
そうだね、僕達も行ってくるね
あなた

分かりました!じゃあ私もカーテンと絨毯行ってきます!

ユンギ
ユンギ
俺らも行くか
ジミン
ジミン
…わかった
ユンギ
ユンギ
グク、あなたをよろしくな
グク
グク
はい、任せてください
こうしてみんな別れたけど…大丈夫かな。
というより、、、
あなた

グクさん、私が選ぶ家具は重くないですよ?他のみんなの家具手伝った方が…

グク
グク
それでも僕をつけた理由があるんですよ
僕をつけた理由…?

おそらくいちばん強いであろうグクさんを私と同行させるのは、ハトから守るため?
あなた

そうなんですかね……あ…

私は足を止めた。


グクさんにどうかしましたか?と聞かれたような気もしたが、私は答えなかった。
グク
グク
あなたさん?
あなた

え、あぁ…ごめんなさい。ちょっと懐かしくって。

私が見ていたのは子供を肩車しているお父さんとその上ですごくはしゃいでいる子供。
グク
グク
あの親子ですか?知り合いなんですか?
あなた

違うんです、あれ、私も小さい時によくしてもらってたんですよ…

グク
グク
…僕もです。
私は下を向いていた頭を反射的に上にあげグクさんの顔を見た。
あなた

そうなんですか?

グク
グク
僕は小さい時、よく肩車をしてもらって遊んでました。
でも…そう言ってグクさんは少ししたに俯いた
グク
グク
僕に兄弟ができたんです。男の子だった気がします。その子が生まれてからは僕じゃなくて僕の弟に肩車をして遊んでいました。
グクさんは寂しそうに眉を下げた。
グク
グク
僕は弟ができてからお兄ちゃんになろうと思って何年も一生懸命弟を守るために頑張りました。
グク
グク
そして、その結果僕が両親を殺めることになってしまいました。
あ、とグクさんは顔を上げ今度は申し訳なさそうに眉を下げた。
グク
グク
すいません、こんな話…行きましょう。
あなた

……。

グクさんが両親を殺めた?
それはどういうことだろ…



少し気になってしまう。



そんなの考えても仕方ないが、、、グクさんに聞いてみようかな…そう思った。



…でも聞けなかった。……私にも兄弟がいたから。



私には兄がいた。その兄は私のために尽くしてくれた。中学3年まで。
私が中学2年生になる頃。兄はハトに殺された。
1つ上の兄はいつも私と家に帰っていた。
でもある日、お兄ちゃんの元に1人のハトが現れた。
そして、お兄ちゃんは私を家と真逆の方に逃がしてくれた。
そのあと、兄は私の前に現れなくなった。
学校にも、家にも、、、
何年後かに兄に似た人を見たがそれは全くの別人だった。似ているのは優しい顔だけだった。
そして、兄がいなくなって何年か経たないうちに両親が死んだ。
病気で死んだと聞かされた。
私の周りはいつも不幸だらけ…もしかしたらこの人達も…とさえ思ってしまっている。
あなた

…私には家族がいません。全員死んでしまいました。

グク
グク
……そう、ですか。尚更ですね、ほんとにすいません。暗い話…。
あなた

大丈夫です、もう慣れてしまったので(´・∀・`)

グクさんはもう一度すいませんとだけ謝った。
グク
グク
これからはあなたさんにそんな思いをさせないように僕達頑張らなきゃですね!
胸に拳を勢いよくつけて、爽やかな笑顔で笑った。
あなた

……あれ?

私の右目から1粒の涙が流れた。
グク
グク
ど、どうしたんですか??
グクさんが慌てて聞いてきたけど、私にも理由がわからないため分かりませんと答えた。
あなた

なんでか分からないんです。嬉しかったんだと思います。

グク
グク
そ、そうですか?それだけならいいんですけど…
あなた

はい!すいません、泣いてしまって…💦

あなた

家具、行きましょ!

グク
グク
はい!




そのあと私達はうちとけてお互い呼び捨て、敬語なしで話すことになった。
ちょっと距離が近くなって嬉しかったり…

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