第75話

無下限
6,717
2022/01/16 02:32
侑side









(なまえ)
あなた
今、ボールが当たったのは、俺との間にあった"無限"だ。




無限.....?









何言っとるん?




北 信介
北 信介
無限って?
(なまえ)
あなた
俺の術式。収束する無限級数。俺に近づくものは、どんどん遅くなって、結局俺まで辿り着くことはなくなる。
宮ツインズ
??
(なまえ)
あなた
例えば......。



あなたは手のひら見せて、一番近くにいた角名を呼んだ。




(なまえ)
あなた
俺の手、触ってみて。
角名 倫太郎
角名 倫太郎
う、うん。




あなたの手に、角名の手が触れる.....。










        ピタッ




角名 倫太郎
角名 倫太郎
え?








その、触れる寸前で、角名の手は止まった。




(なまえ)
あなた
こんな感じで、俺には触れられない。
宮 侑
だから、ボールも当たらなかったん?
(なまえ)
あなた
そういうこと。
宮 治
宮 治
触ること出来ないんか?
(なまえ)
あなた
いや。触れることは出来る。



そういうと、角名の手のひらに、あなたの手が触れた。




(なまえ)
あなた
ほら。
(なまえ)
あなた
ちなみに、俺がお前らに触ったときなんて、数えられるくらいしかねぇよ。
宮 侑
え"、そうなん?
(なまえ)
あなた
当たり前だろ。俺は隙を見せないようにしてんだよ。
宮 侑
ふーん。
(なまえ)
あなた
てか、早く練習戻れよ。俺教室行く。
宮 侑
いや、練習には戻るけど、教室にはまだ戻んな。
(なまえ)
あなた
何でだよ。
宮 侑
俺らが朝練終わったらええで!
(なまえ)
あなた
ウザ
宮 侑
うっさいわ!!
北 信介
北 信介
侑、練習戻んで。
宮 侑
ハイッ!



うぅ、北さんに言われたら言い返せん!!




北 信介
北 信介
で、あなたは残っててくれへん?
(なまえ)
あなた
は?何で。
北 信介
北 信介
あいつら、あなたがおらんと調子悪いねん。集中もせんし。
(なまえ)
あなた
俺の顔面にボール当てようとするやつだぞ?調子悪いし集中もしてねぇだろ。
宮 侑
いや!別にあなたの顔面を狙ったわけじゃないねん!!
(なまえ)
あなた
じゃあただの下手くそか。
宮 侑
ちゃうわ!!!俺高校No. 1セッターやからな!!あなたより断然強いわ!!
(なまえ)
あなた
そっかー。俺より断然強いのか〜。俺は呪術師界最年少で特級になった、顔も能力も抜群にいい最強ですけど〜?
宮 侑
い、今してんのはバレーの話や!!
(なまえ)
あなた
悪いけど、俺みたいなハイスペック男子は、バレーだろうがバスケだろうが、すぐに出来ちゃうんだよ。
宮 侑
はーーーん。ならやってみろや!!
(なまえ)
あなた
楽勝だボケ。



俺はあなたに向かってボールを投げる。








あなたは片手でそのボールをキャッチすると、何回かボールをバウンドさせて....





(なまえ)
あなた
(スッ タタッ バシンッ
バレー部
(ジャンフロ....!?)


その綺麗なサーブに、俺は魅了された。



ピクミン
ピクミン
あなたくんが呪術師界最年少で特級になったっていうことにしておいてください。お願いします!



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