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2020/05/16

第1話

💗
「好きです!付き合ってください!」





高校に入学した頃からずっと好きだった同級生に、
今日こそおはようを言おう、そう決めた朝のこと。





「……ええよ。付き合おうか。」





私は見てしまった。





クラスのマドンナが私の好きな人に告白している現場を…。





見ちゃいけないものを見てしまった。





気分悪い。屋上行こ。





この学校は屋上には上がれないんだけど、
私は美化委員で屋上の掃除担当だから鍵で開けられる。











『…ふぅ。ここなら落ち着ける。』





今朝の事がショックで教室にも行きたくない。





辛くて苦しいはずなのに涙が出ないのは何でだろう。





『……そっか、私、まだ一度も話したことないんだ。』





私が一度も話しかけられずにタイミングを見計らってる間に、
一歩前へ進んでいる勇気のあるあの子が純粋に羨ましかった。





『でも、やっぱり…、私が一番になりたかった………。』





広い屋上の端っこでうずくまって、声を殺して泣いた。





フェンスに指を這わせてただぼーっと
赤く腫れた目で外の風景を見ていた。





すると突然、肩に手が置かれて、
とっさに振り向く。





道枝「探した。」





『みっちー…。』