よく雑誌のインタビューで1番大事なもの、好きな物は何か気がれることが多い
俺は服も好きやし美味しいご飯も好き
大事なもの好きな物あげたらキリがないほどでてくる…けどホンマは1番なんて決まってる
今からその1番に会いに行くため家へ向かってるところだ
「ただいま…って危ないやろ」
玄関のドアを開けるやいなや俺に飛びついてきたコレが俺の1番大事で大好きな「恋人」
「だって何ヶ月ぶり?私の家に帰ってくるの」
「おかえり~廉」
「ただいま、あなた」
「仕事終わりで疲れてるのにゴメンね抱きついちゃって…お風呂とご飯どっち先にする?」
「うーん、風呂入るわ」
別にあなたに抱きつかれたら疲れとか吹っ飛ぶんやけどな久々やから尚更
お湯に入ると1日動いた体が癒される
温かいお風呂に美味しいご飯もあってあなたも居るし明日は夜から仕事やし
「…今までの分あなたを充電せな」
そんなことを胸に決めリビングに行くとご飯が用意されていた
「髪の毛乾かしなって風邪引くよ」
「だってめちゃくちゃお腹減ってん」
「ダメ、せめて髪の毛拭こう」
あなたがタオルで髪の毛をわしゃわしゃと撫でる頑張って背伸びをしてる姿は可愛いくて
思わず口元がにやけてしまう
「何でしゃがんでくれないのw」
わざとしゃがまなかったのがバレた
「一生懸命なの可愛いねんもん」
この言葉に素直に顔を赤くするところも可愛い
「じゃあ、いただきます」
「どうぞ召し上がれ」
あなたと2人だけのご飯は幸せや…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。