第42話

Ep.40 ~一心不乱~微🔞
68
2021/07/09 14:21




キーンコーン

   カーンコーン



先生
先生
じゃあ今日はこれで終わりや。お前らぁ明日課題提出し忘れんなよ〜
先生
先生
あと宮、お前は後で職員室や。俺この後会議あるから部活後でええから来ぃ
宮侑
宮侑
はいはい..(ッチサムのせいやっ💢)
(なまえ)
あなた
(自業自得だろ..)
銀島結
銀島結
思いっきり着信なっとったしな(笑)
平野伶奈 ヒラノ レナ
平野伶奈 ヒラノ レナ
しかも動画撮ってるとか…どこの勇者だよ
銀島結
銀島結
いやどちらかといえば、勇者やなくてただの変態やろ(笑)





先程、LHR中校長の長い話に疲れたせいか、朝からめんどくさい絡みに対応してたせいか



担任の連絡話中、どうせ課題の提出期日の話とか授業の話だろうと思い




舟を漕いでしまっていた








睡魔に負けて油断していた。









横にこいつがいることを。







そう。思いきりその一部始終を撮られていたのだ。その時ちょうど隣のクラスはLHRが先に終わったのか





治が侑のスマホに通知を入れたらしく、通知音を切っていなかったスマホは、大音量で音を鳴らしたのだ



宮侑
宮侑
うっさいわ!レアなもんは逃したら勿体ないやろ!
銀島結
銀島結
でもあなたの下の名前が居眠りしてるのも、確かにレアよな〜
平野伶奈 ヒラノ レナ
平野伶奈 ヒラノ レナ
途中アップしてるのがストーカーセンス感じるわ…


そういって伶奈と結は侑のスマホを覗いて話していた


(なまえ)
あなた
それ…絶対消せよ?(圧)
宮侑
宮侑
絶対”いや”や
銀島結
銀島結
ここに最低がおる..
平野伶奈 ヒラノ レナ
平野伶奈 ヒラノ レナ
こういうのがストーカー予備軍っていうのかねぇ
(なまえ)
あなた
ッチ。貸して。今すぐ壊す
銀島結
銀島結
うわ…
宮侑
宮侑
ちょっやめぇや!この馬鹿ゴリラっ!



ガヤガヤ

   ガヤガヤ




宮治
宮治
何やっとんのやツム。あなたの下の名前の事いじめとらんで部活行くで
宮侑
宮侑
あ”ぁ”!お前っクソサム!LHR中にLIMEしてくんなやっ!!怒られたやろうがっ!
角名倫太郎
角名倫太郎
ミュートにしてないのも悪いんでしょ。てか俺らはもう終わってたし
宮治
宮治
知らんわボケ。せっかく連絡してやったのに見とらんのか。昼部活前に招集掛かっとる言うたやん
宮侑
宮侑
はぁぁ!?それを先に言えやっ!
宮治
宮治
せやからさっきから言うとるやないか!話聞けやアホツムっ!!💢
銀島結
銀島結
ここで喧嘩すんなや…俺先行くで?
平野伶奈 ヒラノ レナ
平野伶奈 ヒラノ レナ
ほら〜通行の邪魔だあんたら〜。とっとと部活行け〜
角名倫太郎
角名倫太郎
俺も先行くからね。北さんに怒られたくないし
平野伶奈 ヒラノ レナ
平野伶奈 ヒラノ レナ
あなたの下の名前じゃあね〜。次はそれ手伝うからやるとき言って👋
(なまえ)
あなた
うん。ありがとう👋
双子
双子
___!!?!?
(なまえ)
あなた
いつまでやってんの。もう倫達行ったよ
双子
双子
っ!?
(なまえ)
あなた
大人しく正論パンチ食らってきな
双子
双子
お前ツム/サムのせいやっ!!待てやスナっ!!』
ダダダダダッ(足音)

角名倫太郎
角名倫太郎
え…?







そして誰も居なくなりようやく静かになった教室で一人






(なまえ)
あなた
はぁ。やっと集中できる..
(なまえ)
あなた
_____♪…__♪?



私はようやく、作業に取り掛かることにした






















~放課後~


-侑side-




あいつまだ居るかな...
宮侑
宮侑
あ、職員室来い言われとったんやった
あの先生すっぽかしたりしたら絶対北さんにチクるからなぁ




めんどいけど行くしかないやん…




角名倫太郎
角名倫太郎
侑?
宮治
宮治
なしたん?何か用事でも思い出したんか?
宮侑
宮侑
あぁ〜サムが余計なタイミングでLIMEしたせいで職員室行かなあかんねん。忘れとった
銀島結
銀島結
お前…そのまますっぽかして帰るつもりやったんか..
宮治
宮治
アホやん。俺何も悪いことしてへんし
宮侑
宮侑
〜〜💢
いや明らかにお前のせいやっ!!


ミュートしてへんかった俺も悪いけどっ!どっちかっちゅうとお前のせいやぞ!!



角名倫太郎
角名倫太郎
あっそ。じゃあちゃんと怒られてくるんだね。そっちの担任案外話長いし、俺ら先帰ってるよ?
宮侑
宮侑
好きにせぇ〜もう〜。あぁほんまサムのせいでだるぅ
宮治
宮治
まだ言っとるんか。もう急遽招集かかってもツムには連絡してやらんからな



いやそれはあかんて!アホ連絡くらいせぇや!




宮侑
宮侑
なんでやねん!それとこれとは話がちゃうやろっ!
銀島結
銀島結
侑、お前いっつもグルだけ未読するくせに治の連絡なくなったらホンマにやばいで?
宮侑
宮侑
っごめんてぇ!
角名倫太郎
角名倫太郎
いいから早く行きなよ。
宮治
宮治
プリン一個貸しな。3つセットのやつやで〜👋



っホンマにこいつは…!💢
宮侑
宮侑
それは一個って言わんへんやんっ!
銀島結
銀島結
どんまい(笑)ほな俺も行くわ。頑張りぃ〜👋
宮侑
宮侑
へいへい👋…はぁめんど




休み明け初日からめんどいやっちゃなぁ





さっさと終わらせてあいつまだ居るか確認せな






今から向かう場所のこととは全く別のことを考えながら、重たい足を職員室の方へと向かわせた






























先生
先生
____宮〜、聞いとるか?
宮侑
宮侑
…え?あ、はい?
先生
先生
はぁ。全くお前は。まぁええわ。次からは気ぃつけるんやで?せめて通知音くらい切っとけ〜
宮侑
宮侑
はい〜ほな失礼しましたぁ~


ガラガラガラ


宮侑
宮侑
なっがいねん!話が!なんや途中からただの雑談になっとったし!



スマホを見ると時刻は15時30分




微妙やなぁ。結局最後まで帰る言うてたしホンマにもう帰ってるかもしれへん




宮侑
宮侑
いやでもあいつ一回集中したら、あんま時間とか気にせんタイプちゃう?



あなたの下の名前は夏休みのフェスのとき




本番前、彼奴等いわく”集中モード”に入っていたらしく、目の前で俺とサムが言い合っていたのにも気付かんかったくらいや








もしあのまま一人で作業を続けていたのだとしたら










目の前で繰り広げられていた俺らの喧嘩にも気付かんレベルの”集中モード”を持つアイツが




時間の経過なんか一々気にするか?






宮侑
宮侑
…集中モードになっとることを祈るかっ!


そう僅かな期待を抱きながら、まだそいつがいるかもしれない教室へと向かった

















~廊下~





  ジャンジャンジャカジャ♪



  
          ______♪


(なまえ)
あなた
____♪
宮侑
宮侑
なんや、やっぱまだ居るやん



いざ教室へ着くと、作業が終わっていないのか、集中しすぎてるためか



そいつはまだ一人の教室でヘッドホンをして、時々歌いながら何かをメモしたりして、ギターをいじっていた





(なまえ)
あなた
___♪(ここ音変えようかな…)
宮侑
宮侑




いることが分かった以上、入ってすぐ声を掛けても良かったのだが



何かが勿体ない気がして、入口の壁にもたれ掛かって暫くその様子を見ていた









(なまえ)
あなた
____♪
宮侑
宮侑
(なんか..こう見ると遠い存在みたいやなぁ)


なにも、今すぐ有名になるわけでも、自分たちのもとから居なくなってしまうわけでもないのに






なぜか一人教室で真剣な顔をしてギターをいじっているそいつは、急に遠い存在のように見えて









早いとこ捕まえておかなければ、ふらっと何処かへ行ってしまいそうな感じがして




(なまえ)
あなた
___♪(うーん…)
宮侑
宮侑
はぁ。(早いとこ蹴りつけんとなぁ?)
ガタッ


そろそろ全くこちらの気配に気付く様子もないあなたの下の名前に声を掛けようと



そいつの近くにあった椅子に座ることにした




(なまえ)
あなた
__ジャカジャカ♪あ、そういえば時間…
宮侑
宮侑
お疲れさん〜?また随分と____
(なまえ)
あなた
うわっっっ!?
ガタッ
ちょうど同じタイミングで、時間を確認するのに一度顔をあげたそいつと目が合い


やっとのことで自分の存在に気付いたと思いきや人をお化けでもみたかのような表情で驚かれ



そいつは思い切り持っていたギターに頭をぶつけていた
宮侑
宮侑
っ!?ちょっ急に大声出すなやっ!心臓に悪いで!
(なまえ)
あなた
イッタ…。それはこっちの台詞だっ!急に現れるなお化けかアンタはっ!
宮侑
宮侑
集中モード入ったら何も見えんくなるお前が悪いんやっ!さっきから居ったわ!
(なまえ)
あなた
えぇ?何だってぇ?
宮侑
宮侑
…わざとやろ?それ外せや💢


わざとなのか、今朝スナに着けとけと言われていたためか



そいつはヘッドホンをつけたまま対応してきたため、案の定ほとんど何も聞こえてなかったようで



(なまえ)
あなた
あ、この曲良いかも___♪
宮侑
宮侑
カチーン💢ええ加減にっ(カチャ
(なまえ)
あなた
__♪あっちょ何すんだっ!返せっ!


このままでは一向に会話が成り立たないため



痺れを切らしてあなたの下の名前からヘッドホンを取り上げるように外した



宮侑
宮侑
嫌や!コレ着けとったらお前話聞かんやろうがっ!
(なまえ)
あなた
っ〜!いいから返せっ!折角いい曲見つけたのに!(クソッ!無駄に身長高いなっ)
宮侑
宮侑
取れるもんなら取ってみぃ?それよかちょっと付き合えや
(なまえ)
あなた
はぁあ!?クソッ屈めコラッ!かえっ___ビクッ!?//
宮侑
宮侑
お前これわざとなん?(笑)クニクニ


ほんまに、分かりやすいやつやなぁ
(なまえ)
あなた
っ〜!//
ブンッ(スティックを振る音)



俺が髪を切ったことにより露わになったそいつの弱点に軽く触れると




あなたの下の名前はどこに隠し持っていたのか、スティックを思い切りこちらに向けて振りかざしてきた


宮侑
宮侑
っ!?あぶなっ!当たったらどうすんねん!(ったく、あいつらが余計なこと言うからっ)


今の本気やったやん!



どこから出したんやそれっ!!
(なまえ)
あなた
当てに行ったんだからどうもしない。早く返してヘッドホン//
宮侑
宮侑
当てに来んなやっ!お前の場合狙う場所が的確すぎるんや!
(なまえ)
あなた
そらぁどうも。そして早く返して
宮侑
宮侑
返さん言うたら?
(なまえ)
あなた
…次は当てるよ?(クルッ





前までの自分だったら、この時点ですんなり諦めて返していただろう





宮侑
宮侑
…なら、こんなのはどうや?グイッ
(なまえ)
あなた
っ___!?//(ギロ



だがあいにく今はもう、コイツの弱点も





本心も知っているのだ。本人が認めたくないと言い張っているだけで




いざとなったら抵抗も何もしないことも前回のでわかっている








それがコイツの本心の、何よりの証拠だ








まぁこいつの場合、変なプライドとかもありそうやけど…







どうせ普通に言っても素直に認めるやつやないやろうし






ガシッ
宮侑
宮侑
5分でええ。お前が耐えれたら返したるし、暫くは何もせんで大人しくしといたる(耳元)
(なまえ)
あなた
っ__!?離っ..(こいつまたっ)//
宮侑
宮侑
その代わり、もし前みたいになって耐えれんかったら…
(なまえ)
あなた
っ__!?
宮侑
宮侑
ええ加減降参しぃや?
(なまえ)
あなた
っそ..んなんっビクッ//っ!!
ブンッ



ほぉぉ?今回はあくまで抵抗する気なんやな…





さっきより全然振れとらんけど



宮侑
宮侑
なぁどうするん?


目の前のことに集中しすぎていただけで、恐らくこのタイミングでまだ残っていたのは偶然だが






それでも、昼でほとんどの人が帰って自分たち以外には誰も居ない今









たとえ抵抗されたとして、みすみす逃すつもりもない








スナ曰くあなたの下の名前は気持ちの切り換えが凄いらしい










このまま放置していると全部なかった事にされてしまいそうな気がしてならない…








宮侑
宮侑
…売られた喧嘩は、買うんやろ?(ニヤ
(なまえ)
あなた
っ…やめろ侑、ここどこだと思ってんの(流されてたまるかっ)
宮侑
宮侑
(笑)せやなぁ〜。俺ら”悪い子”やなぁ?
グイッ

そういって俺はあなたの下の名前が持っていたギターを避けて近づいた



(なまえ)
あなた
っ…
宮侑
宮侑
けど、ええ加減ハッキリさせようや。俺もそんな余裕ないねん。
(なまえ)
あなた
…分かった。耐えればいいんでしょ?たかが5分くらい無心になってやる(フゥ~
(なまえ)
あなた
売られた喧嘩は…買ってやる(スン


そういってそいつは何か決心したような、挑むような目つきでこちらを見上げてきた





ほんまに…

















腹減ってくるなぁ?



宮侑
宮侑
っ〜〜ええやん。ただ知っとるかあなたの下の名前…?前は偶然やったけど…クチュッ…
(なまえ)
あなた
は…っ!?//ビクッ
宮侑
宮侑
”偶々”と”意図的”なんは全然ちゃうで?
(なまえ)
あなた
っ___//(耳に意識を持ってくなっ!他のこと..何か他のことを考えろっ//)
グチュッ
(なまえ)
あなた
っんぐっビクッ//
宮侑
宮侑
自分から吹っかけたんやし、本気でいかんとなぁ?
(なまえ)
あなた
ヤメッ//っんぁビクッ//
宮侑
宮侑
ほな、いただきます~クチュッ…
(なまえ)
あなた
んっんぅ…//



こいつ…前回もろくに持たんかったくせに






よぉ買ったなぁ…?



宮侑
宮侑
んっ//クチュッ…ジュルッ
(なまえ)
あなた
っつぁ…んっビクッ//(あと何分…これが続くんだっ)



てか…絶対場所逆の方がええやん




宮侑
宮侑
んっはぁ...。お前ちょぉこっち来ぃ(グイッ
(なまえ)
あなた
っ!?ちょっやめっ//


そういって俺はそいつを自分の脚の上へ座らせた


(なまえ)
あなた
っ//っな、っ巫山戯るなっ離っ!?//
宮侑
宮侑
ちょっ大人しくぃや、こっちのほうが楽なんやもんクチュッ…
(なまえ)
あなた
〜〜っ//(早く終われっ!)


さっきより密着しているせいか、頑張ってこらえている震えが直に伝わってきた



(これは、前より早そうやなぁ?(笑))


宮侑
宮侑
なんや、もう限界そうやなぁ?
(なまえ)
あなた
っそん..なこと..ビクッ!?(ないはずなのに..っ)
宮侑
宮侑
...。



そういや前聞いたあれ..気になっとたんやった



宮侑
宮侑
んっはぁ..なぁ知っとるか?クニクニ



そういって一度動きを止め、今度は今まで弄っていたそいつの耳元を両手で塞いだ




(なまえ)
あなた
!?っなに、する、気っヤメっ//(ガシッ





前にクラスのやつだったか、誰かからか聞いたことがある






宮侑
宮侑
こうやって耳元塞いでチュ~すると、おかしくなるらしいで?(グニグニ
(なまえ)
あなた
っ___やめっ//



本当かどうかは分からないが、どちらにせよ耳が弱いコイツにとっては効くだろう



宮侑
宮侑
ホンマかどうか試してみようや。クチュッ…
(なまえ)
あなた
!?っんぅ〜っ嫌ぁっビクッ//
宮侑
宮侑
んっ//クチュッ…クチュ..グニグニ(何がそんな嫌なんや)
(なまえ)
あなた
ビクッイヤッ..!変に..なっんんっビク//(音がっ..響いてっ…!?)
(なまえ)
あなた
ふぅんっんっ//れっ…やっへてっ//
宮侑
宮侑
チュッ)じゃあはよ変になれやっクチュッ..グニッ


その無駄なプライドなんか捨てて変になって












そしてそのまま、堕ちてこいや







こうするたびに毎回そんな顔されて




今朝サムに触られたときはそんなでもなかった癖に












期待させるだけさせといて












もう無理なんやあなたの下の名前…














お前のその顔見とったら、抑えられそうにないんや






そんな表情かおするんやったら
















宮侑
宮侑
チュクチュッんぁ…//(はよ俺のもんなってや、あなたの下の名前)
(なまえ)
あなた
んッ〜〜!?ビクッ//(あと..何分…もう..)
男子
男子
そういうやお前アイツ好きなん?(笑)
男子
男子
げっ。そういうお前は1組の柊さん、気になっとるんやろ〜?普段クールやし、あぁいうタイプってシたらどんなんなるんやろ?(笑)
宮侑
宮侑
…(ッチまたかいな…)



あと少しというところで、廊下から誰かの話し声が聞こえてきた





そいつらは、今自分の目の前にいるやつのことを話していた




宮侑
宮侑
…(なんちゅー話しとんねん)



まぁ、今こんな顔なっとるけど…?







クチュッ…クチュッ…(グニグニ
(なまえ)
あなた
っハッ..あ…つむっビクッも..ヤメっんんふぁ!?//
宮侑
宮侑
ひはや♡嫌やクチュッ…グニグニ(彼奴等には見せたないけど…)
(なまえ)
あなた
っヤメッ___んはぁっ//ビクッもぅ..ャッ//んっゴクッ(おか..しくなるっ...//)ギュ



かわええ事してくれるやん…




こらえるのに必死すぎて煽っとること気付いとらんのかコイツは







ギュ~
宮侑
宮侑
んっ//クチュッグジュッ(…見せつけるのもええかもなぁ?)



本格的に限界が来そうなのか、



本当におかしくなってしまいそうで怖くなったのか


廊下にいる奴らの話題の中心であるそいつは、俺のジャージを掴んで止めるように拒んできた







だが今下手に止めて外の奴らの存在に気付かれたら困る


















(なまえ)
あなた
っ!?ぁっは…つむっ//もぅ..無理っ//ビクッ
宮侑
宮侑
んっハァ。悪いけど、もうちょい頑張ってや
宮侑
宮侑
(コイツ気づいとらんし…)グジュッ…グニ..グニ



まぁ耳塞いでる自分のせいなんだろうけど



どちらにせよ都合がいい





男子
男子
バカっ!変なこと言うなやっ//柊さんのことは好きやけど、これはその、憧れみたいなっ!?//
男子
男子
ホンマかぁ〜?そういや柊さん、確かバレー部に随分懐かれとるよな〜?特に侑には角名とは幼馴染何やっけ?
宮侑
宮侑
(ほぉん?分かっとるやん…?)クチュッ…グニグニ


コイツは俺のや


(なまえ)
あなた
っんぅ!?ビクッ(クソッ..ダメだッ..//)
宮侑
宮侑
イってもええで?
(なまえ)
あなた
〜〜っんぅ!?//ビクッ




ちょうどその生徒らが教室の前を通るか通らないか辺りで、そいつは腰を抜かして



乱れた呼吸をしながら俺の方へ脱力してきた


宮侑
宮侑
俺の勝ちやな?
(なまえ)
あなた
ハァ…ハァ…ビクッ//
(なまえ)
あなた
ビクッ//(駄目だ..頭が回らない…力も..入らな..)




その顔、最高やなぁ






廊下でコイツのこと好きだとかなんとか話しとるあいつらも









まさか普段クールなそいつがこんななってるなんて思わんよなぁ?




宮侑
宮侑
あなたの下の名前…こっち向いてや?
(なまえ)
あなた
ビクッ…//...?//(ボーッ)



自分だけが知っているあなたの下の名前の表情カオ
男子
男子
そんなん、臨時でもマネージャーやっとたから仲間意識みたいなもんやろ〜。あぁもっと知りたいなぁ柊さんの事...
宮侑
宮侑
(笑)かわえぇなぁ?



耳元を少し舐めたくらいでこんな顔になるくせに





普段は俺らと同レベルで女子にもモテて、バンドリーダーとして活動してドラムとギターも演奏できてその上歌も上手くて







人に向ける殺意はサバゲーやっとるせいで本物で












けどたった一個の弱点のせいで、それが全て嘘であるかのように、簡単に崩すことができてしまう








その普段とのギャップの差が大きすぎて





その状態を作っているのはいつも自分だと思うと












どうしても、一人占めしたくなってしまう



宮侑
宮侑
最高やなぁ
男子
男子
シッ!おい..あれ…

どうやらこちらに気づいたようだ




居るのバレバレやけどな…
宮侑
宮侑
チラッ…😛(お前にはやらん)
男子
男子
っ!?侑…ともしかしてあのギターケースって..
(なまえ)
あなた
ハァ…ハァ…んぐっ//あ、つむ…離せ..//(とりあえず今は..この態勢だけは..駄目だっ)
男子
男子
っ//(柊さんやん…)
宮侑
宮侑
...チラッ(まぁええか)
宮侑
宮侑
また派手にイったなぁ?俺の勝ちでええやろ〜?それとも続き、しよか?(ニヤ
ギュ~




そういって俺は廊下にいる生徒らに牽制の意味を込めて一度目を向け



あなたの下の名前を抱き寄せ、スカート下辺りに触れた



宮侑
宮侑
…👁️(はよ行けや)
男子
男子
っ!?(アイツ俺らに気付いててわざとっ)
男子
男子
っおい、行くぞっ!//
男子
男子
ッチ...//
(なまえ)
あなた
っするわけ無いだろっ!!分かったから離せっ!//__あっガクッ
宮侑
宮侑
っと。そんなすぐ力はいるわけ無いやろ…ええから大人しくしとき



というか、これまた俺だけお預けやん…






これ以上やったら今度は机とか持ち出しそうやしこいつ…





(なまえ)
あなた
…ッチ。なん、で…侑は、そんなに余裕、そうなわけ?
(なまえ)
あなた
ハァ..腹、立つな…(動かなくても出来る仕返しこと…)



動くなとは言うたけど、なんや…この異様な落ち着きようは…




スティックは…この態勢なら取れへんな



なら何やこの圧は…

宮侑
宮侑
…さっき余裕ない言うたやん。俺の勝ちやったんやし、そろそろ諦めて俺と付き合ってや?
(なまえ)
あなた
…(あ..)
え?今思いっきりスルーされたん?



俺今、告ったんやけど?もしかしてまた意識落ちたんっ!?

宮侑
宮侑
おぉーい、返事くらいしたらどう__っイッ!?//
(なまえ)
あなた
カプッ



俺が前みたいにあなたの下の名前が意識を手放して寝てしまったのかと思い、




意識があるか確認するため声をかけようとした時、思いきり首筋に噛み付かれた


宮侑
宮侑
っ//やってくれるやん…それは肯定っちゅうことでええよな?
(なまえ)
あなた
...付き合った所で、今と対して変わらない。彼氏彼女っていうそれっぽいレッテルが付くだけ。それの何がっ__イっ!?
宮侑
宮侑
カプッ)チュ~
(なまえ)
あなた
//っなに、っしてんだっ痛っ!?


俺はあなたの下の名前が自分にしたのと同じように、そいつの首筋に噛み付いた





ただ、決定的に違うことが一つ








俺は"ただ噛んだ"のではなく自分のであるという"印"を付けた






宮侑
宮侑
チュお前が先にしてきたんやしええやろ
宮侑
宮侑
お得意の切り替えで、なかったことにされても嫌やしなぁ?
(なまえ)
あなた
…そんなこと、できるならとっくにしてる
宮侑
宮侑
…あかん、それ隠しといて//(エロすぎや..)
(なまえ)
あなた
..?勝手に付けたの侑でしょ..。あたしもさっき噛んだんだからお互い様
宮侑
宮侑
っちゃうわ!俺は犬に噛まれたみたいなもんやけど、それにはちゃんと意味があるんや!
(なまえ)
あなた
前の時みたいなのか
宮侑
宮侑
なぁ、ええ加減俺のもんになってや?あなたの下の名前...
(なまえ)
あなた
…侑は。"自分の為"にそういう関係になりたいんでしょ?
宮侑
宮侑
…は?



いつの間にかいつもの調子に切り替えが完了していたあなたの下の名前が



そう淡々と話し始めた








コイツ..さっきまでの余裕の無さそうな顔はどこへ行ったんや…







ちゅーか、何を言っとるんや、コイツは







ふと以前あなたの下の名前が言っていたことを思い出した




『お互いがお互いの価値付加の為に利用するだけ。恋愛なんて、そんなもんだよ…』


















宮侑
宮侑
宮侑
宮侑
何言うとるんかよぉ分からんわ
(なまえ)
あなた
…侑の気持ちも、勿論もう自分の気持ちも分かっているつもり。
(なまえ)
あなた
けど、今は良くてもいつか嫌になるときが来___
宮侑
宮侑
来ぉへん。


俺は食い気味にそういった




だって絶対ありえへんし
(なまえ)
あなた
…は?
宮侑
宮侑
絶対ないわそんなん。例えお前から離れることがあったとしても、俺から離れる事は絶対ない
宮侑
宮侑
勝手にどっか行くのも許さへんけど


何を言い出すかと思えば、しょーもないこと気にしとるんやなぁ




絶対ありえへんこと考えて何になるん?




(なまえ)
あなた
治もそうだったけど..どこからその自信湧いてくるの



サムも似たようなこと言ったんか





宮侑
宮侑
はぁ。サムと一緒なんはしゃくやけど
(なまえ)
あなた
___?


そういって見えていないあなたの下の名前の顔をちゃんと捉えるため



そいつの肩を持って一度身を離した



宮侑
宮侑
今までやって普通に喧嘩もしとったやろ。それでも好きなんは変わらんかったし
宮侑
宮侑
例えあなたの下の名前が将来有名になったとしても、これだけは絶対変わらん…
(なまえ)
あなた
侑…
宮侑
宮侑
あなたの下の名前が色々あったんは分かるけど、今と昔はちゃうやろ。



こいつが何をそこまで恐れているのか





他のことに対しては比較的前向きなのに、なぜか他人が絡むと超が付くほどの現実主義者になるのも








純粋に好きなんは好きやって言えるし思える自分にとっては、未だに分からない感覚だが










もし自分の感情を認めることによって、俺に迷惑がかかるだとか、そんな事考えているのなら





その考えがすでに迷惑だ。余計な心配なんていらん
宮侑
宮侑
お前が何考えとるかよぉ分からん。せやから教えてや。
宮侑
宮侑
お前、俺のことどう思ってるん?スナとサムとかと同じなん?
(なまえ)
あなた
っ…
(なまえ)
あなた



なんで、何も言わんの…?








なんで、顔そらすん…?














自分にとってはこんなに簡単で明白な気持ちでも、コイツにとってはとても複雑な気持ちのようで










宮侑
宮侑
なぁ..こっち向いてやあなたの下の名前
(なまえ)
あなた
(なまえ)
あなた
...私は侑の事好きなんだと思う。それは認める。けど、私なんかじゃなくてもいいじゃん…
宮侑
宮侑
はぁ?
(なまえ)
あなた
侑は、私なんかと一緒じゃなくても十分凄いよ..。他にもっとちゃんと女の子らしい子とか___




何言うとんのや…コイツは






確かにあなたの下の名前は他の女子と比べたらそういう感じせぇへんし








全くもって素直やないしそういう点では女の子らしい可愛げっちゅうもんはあんまないけど













そういうことちゃうねん。
宮侑
宮侑
ホンマに何言うとるか分からへん。俺はお前がええんや、あなたの下の名前。他の喧し豚共なんか知らんわ



他とお前とじゃあ、比べもんにならんねん






俺は、そんくらいお前のこと好きなんに…











いざお前の気持ちが分かっても、お前がそんなんじゃあ、素直に喜べないんや…











分からない。どれが、本当のお前なん..?







(なまえ)
あなた
喧し豚って…やめなよそれ
宮侑
宮侑
ホントの事やし。結局お前のココロ気持ちは何処にあるんや?こんなん、俺ばっか好きみたいで嫌やわ



やっと認めたと思ったら、なんでこんななるん?




お前の"好き"と俺の"好き"は本当に一緒なん…?











あなたの下の名前の気持ちもよぉ分からんのに付き合って、意味あるん…?









そう段々と自信がなくなっていっていると




そいつは俯きながら俺の胸に拳を当ててきた




宮侑
宮侑
…?
(なまえ)
あなた
..此処だよ。認めたくなかったけど、此処にある…。
宮侑
宮侑
っ…
(なまえ)
あなた
侑といると…自分が分からなくなる。怖いんだ..依存してしまいそうな自分が..
(なまえ)
あなた
アンタといるとハァ..自分が自分で居られなくて..怖いんだよハァ..(あれ..なんか…)
(なまえ)
あなた
違うって分かってても、どこかで"裏切られる"っていう感覚が消えなくて…侑に好きって言われる程、自分の事が嫌になるん、だハァ…(頭が…ぼやけて…)





そうやん…コイツはこういうやつやった…








自分の事より他人のことばっか考えるやつ




宮侑
宮侑
…もうええよ。分かったから(何やこいつ…様子が…)
(なまえ)
あなた
だから___(何か…体が..重い…)




どうせ自分のことなんて"嫌いになって"とでも言うつもりやろ








ちゅーか何やさっきから…熱い?


宮侑
宮侑
あなたの下の名前お前…何やさっきから体熱いで?どないした..
(なまえ)
あなた
…あ、つむ…ハァごめ..離れて…(体調不良とか..こんな大事な時期に…絶対ダメだ)
宮侑
宮侑
っ!?おいっホンマにどないしたんやっ!?しっかりせぇ!あなたの下の名前!


そういってあなたの下の名前は電源が抜けた機械のように脱力してしまった



さっきまでなんともなかったやろっ




元から体調悪かったんか?いやでもそんな風には…




(なまえ)
あなた
ハァ大会前..なのに…風邪とかだったら..ダメだよ…侑…
宮侑
宮侑
っそんなんええからしっかりせぇ!(これも持ってったらコイツ背負ってけんやんっ)
(なまえ)
あなた
バレー…できなく…北さんに…怒られる…


ダラン




そこまで言うとついに意識を手放してしまった
宮侑
宮侑
っおい!…ホンマにこいつはっ



ギター、とりあえず部室に置いてくか


今日の鍵当番、自分で良かった





此処に置きっぱにして何かあっても嫌やし、今はこいつ優先や




宮侑
宮侑
家…こいつ一人やん
(なまえ)
あなた
…//



前に一度だけ、合宿前に荷物を取りに帰ると言い出したときあなたの下の名前の家には行ったことがある







場所は分かるんやけど…この状態のこいつ一人にして大丈夫なん…?
宮侑
宮侑
いや..ダメやなぁ。サムに連絡入れとくか




前に部屋に上がったとき、あまりの生活感の無さにその場にいた全員が心配になったのを覚えている




スナなんか、心配通り過ぎて怒っていた気すらする…









そういうことも考えて今この状態で一人にしておくわけにもいかず



恐らくなかなかプリンを買ってこない自分にそろそろ怒っているであろう片割れに部室へ向かいながら電話をかけた



ーーーーーーーーーー


プルルルル

   プルルル…

宮治
宮治
📞なんや。つかおい今どこや!はよプリン買ってこいやアホツム!
開口一番にそれかいな…絶対言いよる思ってたけど
宮侑
宮侑
📞サム、俺今日そっち戻れんくなったからよろしゅう〜
ガチャッ


ギターこのへん置いときゃええか



明日来たとき北さんになんか言われそうやけど…
宮治
宮治
📞は?今度は何やらかしたんやお前?プリン一個貸しや言うたやろ💢
宮侑
宮侑
📞っ〜💢なんもしとらんわ!あなたの下の名前が熱で倒れたんや。一人にしておくわけにもいかんやろ
宮治
宮治
📞は…?なんでお前があなたの下の名前と一緒におるんや?先帰っとらんかったんか
宮侑
宮侑
📞色々あったんや。ッショほなそういう事やから〜
宮治
宮治
📞は?えっちょ待てやツムっ!!どういう____
ツーッツーッ


ーーーーーーーーーーー


何か言ってたけどまぁええか



(なまえ)
あなた
ん…?(…侑の匂い…)
宮侑
宮侑
(ほな行くか〜)
(なまえ)
あなた
侑…感染ったら北さんに怒られるよ…(匂い…ジャージのせいか)




ちょうど学校を出ようとしていたその時、背負っていたそいつは目を覚まして


普段のあなたの下の名前らしくない掠れた声でそう言ってきた


宮侑
宮侑
目ぇ覚ましたん?お前、体調悪いんやったらはよ言えや。分かりにくいやつやなぁ
(なまえ)
あなた
…気付いてたの?
宮侑
宮侑
途中から変やと思ってたんや。なんやお前異常に体熱なってたし…
(なまえ)
あなた
…体調不良なんて気の迷いだし…言っても意味ないから
宮侑
宮侑
はぁ?実際倒れとるやろ今
(なまえ)
あなた
今まで…言っても信じてもらえた事なくてさ。何か…ゴメン




体調不良すら信じてくれへんって…どんな環境で育ったんやコイツ





北さんが知ったら怒るで?多分とんでもない圧と正論パンチで殺られてまうわ…





宮侑
宮侑
難儀なやっちゃなぁ〜。けど、俺には通用せんで?
(なまえ)
あなた
……(もっと..しっかりしないとな)
(なまえ)
あなた
…怒ったりしないの?
宮侑
宮侑
何で怒らなあかんねん?まぁ北さんに隠してたのバレたら怒られるけど…
宮侑
宮侑
自分の"好きなヤツ"心配すんの、当たり前やろ
(なまえ)
あなた
…侑は…私にないもの…沢山持ってる..知らない感情ばかりで…分からない
宮侑
宮侑
せやろ?(笑)俺はあなたの下の名前の"彼氏"やからなっ!
(なまえ)
あなた
…私には..手に余る彼氏だな…(泣)
宮侑
宮侑
やっと認めたん?ホンマに手のかかるやつやなぁ〜(微笑





本当にこいつが、自分たちの関係が少しだけ変わったということを解っているかは微妙だが






それでも前よりは、堂々と隣にいることができることに少し安心して調子に乗っていると







(なまえ)
あなた
ありがとぅ…
(なまえ)
あなた
私もちゃんと…好きだよ..侑..
宮侑
宮侑
っ!?//
(なまえ)
あなた
スー…Zzz
宮侑
宮侑
なんやねん//




不意に背中から聞こえてきた熱のせいでいつもより素直なそいつの予想外の言葉に




また一つ、そいつの知らなかった一面を見れた気がして











宮侑
宮侑
これ以上好きにさせんといてや…//
(なまえ)
あなた
スー…Zzz
宮侑
宮侑
…絶対離してやらんからな?





将来のことなんて、バレー以外考えた事なかったが







こいつだけは、今もこれから先もずっと





絶対に離してやらないと決めた

























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※タイトルの『一心不乱』はボカロの曲がベースです!












あと




















侑が通り掛かって見ちゃったモブをガン付けてるとこ





10分クオリティーの超駄作ですが描いてみました










※BLじゃないよ。髪短いから描いるときこれそう見えね?とは思ったようん。







けど一応『かっこよくて』、普通に『女子にもモテて』、制服のスカート履いてない時だと『男の子だと勘違いされる』イケメン女子なので…(大目に見てっ🙏)




押し付けるつもりは全くないので、嫌っていう人はここで戻ってください👍



あくまでこういうのって読み手の"自己解釈"だと思うので!



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宮侑
宮侑
…👁️(はよ行けや)
↑このシーンのモブ目線(手が描けない…)

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