-LIVE本番−



観客『あっ!あれってさっきの人達じゃないっ!?』


観客『ホントだ!えっと..』

　　「「Empty-s..?」」

-客席-

-ステージ-

客席

『なになに?』　
　
　　『あの子ら兵庫から来たって..』

『(なまえ:奈央)ってどの子??』

　　『今叫んだ人達見たことある〜』

ステージ

客席

『えっ普通の女子高生バンドなの!?』

　　『逆にすごない!?それ!』

『2、3年後デビューしてるに賭ける!（笑）』

ステージ

客席

『うぉぉぉぉぉ!!』

　　『いいぞーーー!』

(なまえ:奈央)のその言葉を合図に全員でいっせいに同じ言葉を言い


ついにLIVEが始まった

全員『これは、僕らの夏の物語だ』

ｶｯｶｯｶｯｶｯ

観客『ヤバい!ヤバいヤバい!!』

ステージ

客席

ステージ

客席

ステージ

客席

観客『っ!っ!っ!っ!(タオルを振り)』

ステージ

誰かを特別に思う気持ちや誰かに特別に思われる気持ちなんて、一生分からないのだと

自分には到底縁のないものだと思っていた



けどここに来てから




伶奈や倫と再会して、莉や美琴と出会って



なんだか有名な双子とも仲良くなって




侑や治、倫に






好きだと　大切だと言われて







少しだけ分かった気がした










ーーーーーーーーーーーー


〜回想〜

友達として好きとは、何が違うの?

一番、弱いとこを見せたくない相手...

っあれは..そういうわけじゃあ

あれ..?そういえば侑に対してそんなことしたことあったっけ…



お化け屋敷は例外だとしても、何故私は治には見せられた弱いとこを




アイツにだけは見せられないのだろう…

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〜現在〜




ステージ

まだその感情が本当なのかは分からないから…





ﾋﾞｼｯ

客席

ステージ

君が教えてよ　　　侑

客席

ステージ

観客　『映画じゃない　僕らの夏だっ!!』

観客『ふぅぅぅぅぅ!!』

　『最高ーー!』『恋してぇーー!（笑）』

ステージ

全員一度水分補給をし、お互いを向き合って

客席

『ウォぉぉぉぉぉ!!』


『Heyｯ!Heyｯ!Heyｯ!Heyｯ!』

ステージ

なんだか昨日のことで倫とすこしぎこちなくなってしまっている



今のこの何とも言えない気持ちを代弁してくれるかのような




倫..私はさ。アンタにどう思われていようと

客席

ステージ

客席

ステージ

観客『ひゅーーーーっ♪』


『3曲って言ってたよな?』

　　『てことは次でラスト?』

『えぇ〜あっという間だった〜』


　　　『俺今から推しとこっかな〜ｗ』

ステージ

客席

観客『え、え!なんか楽器入れ替わってる!』

　『ドラムの子、ギタボになってるよ!』

『さっきボーカルだった子ドラムじゃん!』

ステージ

客席

ステージ

客席

ステージ

客席

ステージ

客席

ステージ

客席

ステージ

ｼﾞｬｰﾝ

観客『..うぉぉおぉぉぉぉ!!』(拍手





-??side-

-稲荷崎組

ステージ

先輩の勝手で急遽参加する事になったこのフェス



多分、陵さんとの交流がなければ…いや





ここに来て、このメンバーに出会えていなければ叶わなかった舞台だろう








そして同時に、今を何となく生きていればいいと考えていた自分が







_この舞台が永遠に続けばいいのに


これから先もこのメンバーでLIVEをしたい



願わくばもっと大きなステージで、



もっと多くの人の前で。





音を奏でていたい____







こんな"将来の夢"を抱くこともなかっただろう

観客『お疲れ様ーーーー!』


　　　『期待してるぞーーー!(指笛)』

ステージ

私達がステージから楽器を持ちはけようとしていた時



何処からともなく、聞き慣れた人たちの叫び声が聴こえてきて動きを止めた

客席

ステージ

全員『当たり前ー!👊』

そしてついに、人生初の大舞台が幕を閉じた

客席

-人混みを避けたところ


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ







　　　　ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ




　　　　　　　　　ﾌﾟﾙﾙｯ

ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ