第63話

61話
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2021/06/06 03:13
貴「ただいま戻りました〜」
ミ「おかえり、楽しかった?」
ラクサスは次に試合があるのであなたは一人で帰ってきた。
カ「お宅の彼氏さんが寂しそうだったぞ」ニヤニヤ
カナは酒の瓶を片手にニヤニヤと笑っている。カナの言った通り、あなたが自分の傍に居ないと、ソワソワとしてしまうみたいだ。
ガ「うるせぇ!!」
貴「クスッ…お待たせしました」ニコッ
顔を真っ赤に染めているガジルの横にちょこんと座るあなた。
ガ「っ…おかえり…」ボソッ
カ「リア充が」
ホワホワとあなた達の周りの雰囲気が穏やかに流れていると、カナが酒をがぶ飲みしながら妬ましそうに見ている。
ミ「ウフフ、そろそろラクサスの試合が始まるんじゃないかしら?」
すると、観客がワーワーと騒ぎ始めた。試合が行われるようだ。
司会者「妖精の尻尾Bラクサス・ドレアー!大鷲の尻尾アレクセイ!」
貴「お兄ちゃーん!!頑張ってー!!」
大きな声で声援を送るあなた。ラクサスのことだ、大丈夫だと思うが…相手はあの、イワンのギルド。何をするな分からない。
ガ「ラクサスなら平気だろ」
貴「エヘヘ…そうですよね!」
兄なら大丈夫と言われたあなたは嬉しそうに笑っている。
貴(…何だろう…嫌な予感がする…)
何故だろうか、大鷲の尻尾の魔道士を見ていると、変な気分になる。
司会者「それでは、試合開始!!」
試合開始の合図が鳴り響き、大鷲の尻尾がすぐさまラクサスに攻撃をぶつけた。
貴「!?…」
あの、ラクサスが手も足も出ないなんて可笑しい。あなたはただ、ジーッと試合を観戦していた。
ガ「あの、ラクサスが…」
ガジルも理解が追いつかないのか、ただ呆然と試合を観戦している。
貴「…お兄ちゃん…」
ミ「大丈夫よ、あのラクサスよ?」
心配そうに観戦しているあなたの肩をポンっと触りニコッと笑ってくれるミラ。
貴「…はい!」
すると、いきなりアレクセイが壁に叩きつけられた。それに、周りには大鷲の尻尾の魔道士達が倒れている。
貴「?!…マスターイワン…」
なんと、アレクセイの正体は大鷲の尻尾のマスターであるイワンだ。これは反則行為にあたいする。
司会者「勝者、妖精の尻尾B、ラクサス!!」
あなたは観客席から飛び降り、ラクサスの元に向かった。
貴「お兄ちゃん!…大丈夫?」
ラ「あぁ、大丈夫だ」
反則をした大鷲の尻尾の魔道士達を連れ去る兵士達。すると、イワンがあなたのことを薄気味悪い笑みを浮かべ見ている。
イ「…その小娘が…」
貴「?」
何か言っていたが、ボソボソと喋っていたのでよく聞き取れなかった。
ラ「兄ちゃん、強いだろ」
貴「うん!強い!」

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