第11話

#9
674
2021/02/08 10:00





レイside







俺がある少女の存在を知ったのは、





まだ、俺が幼かった頃…










その日、俺はママの犬になった




“スパイ”だ





全てがママのいいなり






俺は、あいつらを救いたかったんだ






ママに見つからないように色々な物を準備し、隠した






そんな時、アイツに会ったんだ





初め、幻覚が見えてるんだと思った





ハウスにはこんなヤツいなかったし、




第一、妖精のように綺麗だったからだ




肌は雪のように白くて、





髪は少し黄色みがかっていて、サラサラだった





目は、まるで宝石のように太陽の光を反射して光っていた




全体的に色素が薄い少女だった




でも、そいつは俺の前から走っていって




すぐに見失った




今思えば、ほんの数秒間しかあっていないと思うが、




俺はとても長く感じた





それから毎日、ハウスの敷地内を探したが、




あの少女は見つからなかった




毎日毎日、あの時の事を思い出す




思い出すたびに、なぜか顔が熱くなる





…この気持ちはなんなんだ?




誰か、教えてくれ





答えを、教えてくれ







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